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オランダ移住した私が『オランダ移住をおすすめしない理由』を読んだ感想

移住

オランダ移住する前に、読んだ記事に『私がオランダ移住をおすすめしない理由』というのがあります。なぜ読んだかといえば、Google検索で『オランダ移住』と検索すると1ページ目に表示されて目立っていたからです。オランダ移住前は、へぇそうなんだと思っただけで、あまり深く考えませんでしたが、オランダに来てから再度読んでみると、ほぼ当たってる!

この記事では、『私がオランダ移住をおすすめしない理由』引用しつつ、オランダ移住してみてオランダ移住者が再度読んだ感想などをコメントしていきます。

ネットでは、キラキラしたオランダの良いところばかり取り上げられていて、ネガティブな情報が無いのが気になったので、個人的に移住を(簡単に)おススメできない理由を挙げてみようかと。

これは本当にそう、誰もがオランダのいいところだけ切り取っているけれど、移住するとなればいいことばかりじゃないのは、どこの国でも同じ。

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オランダは英語ができればOK!は半分嘘

よく「オランダ人は英語が話せるので、オランダ語が話せなくても大丈夫」という触れ込み(?)を見るが、実際は役所や移民局から届く大量の手紙は全部オランダ語。諸々の申請書類も、ゴミの収集場所変更のお知らせも、銀行の書類もガス給湯器の説明書もオランダ語。書類スキャンしてGoogle Docsにぶちこめば読めるけど、OCR技術はパーフェクトではないのでそれなりに時間がかかる。年月が経てばある程度慣れてくるけど。

引用元:https://anond.hatelabo.jp/20160124061731

これ本当にそうです。

ショッピングでよく見かけるオランダ語でも書きましたが、スーパーのセール品を買う時もオランダ語の知識が無いと割引が適用されなくて地味に損します。

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オランダ人は英語しゃべりますが、街の中は英語が一切ありません。すべてオランダ語です。

日本の方がまだ街中で英語を目にする機会が多いです。日本の場合は、英語、韓国語、中国語と親切になんでもありますが、オランダはかなり特殊なケースを除いてすべてオランダ語です。

オランダは、国民の90%が英語を話せる、ヨーロッパの中でも英語普及率が最も高い国のひとつ

引用元:http://life-is-beautiful-nl.blogspot.nl/2014/11/90-dutch-are-multilingual.html

一番、驚いたのが電化製品を買うとドイツ、フランス、スペイン、オランダなどのEU諸国の各言語のマニュアルは用意されていても、英語だけマニュアルがない事です。どんだけイギリス嫌いやねんという話なんですが、これはコタエマス。日本と使い方が違う洗濯機やオイルヒーターなどもマニュアルがオランダ語ですし、そもそもボタンなどの表記もオランダ語で、最初は途方にくれました。

暫くして気が付いたのですが、同じ製品もしくは近しい型番の製品がUKでも売られているので、ネットで検索すればEnglishのpdfは簡単に手に入ります。

日本人からすると信じられないことですが、ヨーロッパってそういうところです。

加えて駅や電車内のアナウンスも(主要都市の駅以外)オランダ語。オランダの鉄道はトラブルが多く、途中の駅で降ろされて1時間待たされるとか、急に到着ホームが変わって乗客みんなでダッシュとかザラ。そんな場合でもアナウンスはオランダ語なので、わからない場合は周りの人に聞くしかない。乗ってた電車の到着駅がいきなり変更とアナウンスされても気づかないことも(実体験)。

引用元:https://anond.hatelabo.jp/20160124061731

オランダは鉄道とかトラムが急に変更になることが多いのですが、このアナウンスがオランダ語なんですよね。録音されたいつものアナウンスとは別に急にモニョモニョ話し始めるんですが、全く聞き取れない。さらに、駅の電光掲示板もオランダ語で全く分からないという。

これ本当に困ります。

旅行者とかもいるんだから、英語でもアナウンスしてほしいですよ。

そんなこんなで、オランダ語の勉強も必要になります。

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オランダのアジア人への差別意識

というか中国人差別。ただこれはコミュニティによる。酷いのはオランダ人の中流以下(特に田舎)コミュニティと、トルコ・モロッコ系移民コミュニティ。前から歩いてきた男数人にすれ違いざま「ニーハオ!」と威嚇された回数は数知れず。叩かれたり、蹴られたりした人も。子供にまで言われた時はどうしようかと思った。(しかも隣にいた親らしき大人は注意しない。闇)最初はコミュニケーション?とポジティブに取ってたが、表情や態度でバカにされてると分かった。「中国人じゃないですよ」と返した時期もあったが、逆に日本人と身バレするのもアレなので、ひたすらスルー。

引用元:https://anond.hatelabo.jp/20160124061731

オランダに住んでいると『ニーハオ』って言われることは結構ある。それがアジア人への差別意識から来てると感じたことは無いし、フレンドリーだなと思っていたけれど、そう知ってしまうとちょっと複雑な気分になる。

アジアのリゾートに行くと、確かに中国人がかなり香ばしいのは感じる。中国人がオランダでそんなに悪さしている様には見えないのに、どうして中国人差別があるのかちょっと不思議。

白人と話していると、なぜかみんな中国人を嫌ってるんですが、目くそ鼻くそだと思って聞いてます。

対策としては、そういったコミュニティに近寄らないことと、身なりをちゃんとすること。あと堂々としてること。こっちの人は、服装で自分のステータスを明確に表現する。黒人でもトルコ人でも、ちゃんと仕事してる人はちゃんとした服装をする。地味なダウン+ジーンズ+スニーカーで出かけて嫌な目に合ったことは何度もあるが、しっかりした服装の時には一度も無い。

引用元:https://anond.hatelabo.jp/20160124061731

確かに、堂々としているのは大事な気がするけれど、そもそも論としてオランダ人から見たら移民なんて邪魔でしかないので、堂々としているというのもオランダ人からすれば迷惑な話ではないかと感じる。

日本人だって積極的に移民を受け入れないし、受け入れたくないと思ってるのでは。

オランダ人は口が悪い

オランダのお国柄。口が悪い。加えて無愛想で閉鎖的なもんだから、1年目これで「あ、無理だ」ってなる人がいる。慣れれば大丈夫。

引用元:https://anond.hatelabo.jp/20160124061731

オランダ人は笑わない人が多い。ニコニコしている人もいるけど、逆に珍しい。笑わないからダメって話じゃないと思うけど、子供を見てニコリともしない人ってちょっとズレてるなって感じします。子供がいない人なら仕方ないと思うけど、子供を育てた親ならわかると思います。

特に、中年以降のおばさんは笑わないだけじゃなくて性格もねじ曲がってしまってる人が多くてヤバいです。顔にそのまま出てます。

オランダ人のコミュニティ意識

一般的にオランダ人は内向的でコミュニティ意識が強い。京都人っぽいというか。「外者」が中に入るにはかなりの時間をかけて関係を構築する必要がある。もちろん、こちらからコミュニケーションをすれば、ちゃんと返してくれる人は多い。もしオランダ人ローカルとのキャッキャウフフをイメージしている人がいたら、それを実現するにはかなりの時間がかかることを明示しておく。旦那さんもしくは奥さんがオランダ人じゃなかったらほぼ不可能。都市部なら可能だけど、ちょっと外れの田舎とか不可能。まあ日本と一緒か。

引用元:https://anond.hatelabo.jp/20160124061731

これは本当にそう。オランダ人が英語を話すからといって、オランダ人と和気あいあい、仲良くなれるかというのはまた別の話。逆の立場で考えてみれば当たり前なんだけど、オランダ語を話さない人をオランダ人はあまり好きじゃないし認めないから、当たり前のように英語で話されるのがストレスだと思う。

長く日本にいるガイジンが全く日本語喋らなかったら、アタマに来るのと同じだと思う。

ビジネス面で言えばオランダは電話帳ビジネスなので、すでにあるビジネスに新規参入しても値段とかサービスで差別化しても見向きもされない。電話帳で近くにあるところに頼むので、新参者が入ってきてもまず相手にされない。

一度、ネットワークができれば安泰な反面、そこまで行くのは相当な時間と労力がかかる。

そこまでしてオランダでビジネスしたいですか?という命題にぶち当たる。別にオランダじゃなくてもよくないですか?

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オランダ人のホスピタリティー

フレンドリーさ、対人面でのホスピタリティは圧倒的にアメリカ人の方が上。例えばオランダのレストランなんかで、笑顔で接客してくれる人に当たったらラッキーぐらい稀。あとオーダーの間違いとかザラにある。

引用元:https://anond.hatelabo.jp/20160124061731

オランダに来た日本人は、『オランダではお客様は神様ではない』、ということをよく言います。これは日本のように限度を超えているのもオカシイですが、オランダは本当にサービスの質が悪くて店員のモチベーションもアジアのリゾートと大差ありません。

バリ島などにいくと、無愛想でショップの中で座ってスマホいじってる店員ばかりで、まったくやる気がありません。

そんな既視感がオランダにはあります。

オランダ全般、国内で競争しないようなルールでもあるのか、価格統制されています。その結果、どこで買っても同じ値段なので、お店さえ開いてればある程度は人が来ます。

店員も接客する気は全く無く、ミスを連発しますが、まったく謝る気もなく、無気力すぎてこいつら大丈夫か?と思うことがたくさんあります。人間味を全く感じないのでロボットの方がいいぐらいです。将来的にはオランダは店員いなくなるかもしれません。

オランダは食べ物がひたすら美味しくない&外食が高い

まずパンがまずい。スッカスカ。高いお金払ってやっと「それっぽい」レベル。一度ドイツ人が地元のパンを持って来てくれたけど、全然違った。電車数時間でここまで違うのかと驚いた。それ以外の食べ物も全体的に美味しくない。元々プロテスタントの国で土壌が貧しかったから食文化が育たなかったと言われているが、言い訳にしか聞こえない。

プロテスタント云々というのはよく聞く話だけど、本当に不味いし、オランダの物件はキッチンが狭いんですよ。火を使った料理をしないので必要最低限の広さ。オランダ人の主食は日本人から見ると宇宙食のような感じか、家畜の餌のような感じです。

オランダは農業先進国と言われている。確かに日本と比べると野菜は安くて大きいけど、水っぽくて味が無い。一年通してずーーーーーーーーっと同じ種類の野菜が、同じサイズでスーパーに並ぶ。旬の野菜も時々出るけど(白アスパラとか)日本みたいに季節感が無い。解決方法としては、ローカルの八百屋さんやオーガニックマーケット(高い)で買うこと。

オランダにはahを代表として同じ様なスーパーしかなく、更に同じものが年間通して売られています。オランダに住むと買い物に行く楽しみが奪われます。

あと日本では普通に売られてる豚コマとか薄切り肉が無いので、鍋なんかしたい時に苦労する。

肉も年間通して同じものがずっと売られてます。オランダ人は脂が無い肉しか食べないようで、売っている肉は脂実が全くないので、焼くとカチカチになり、全て同じ味しかしません。

さらにオランダ人はそもそも料理しないので生肉を買いません。彼らは調理が簡単か不要な加工肉のお化けみたいなスカスカのソーセージしか食べないです。

オランダのキッチンはとりあえず流しが小さい。食事の後に家族4人の食器とかを流しに置いたら流しから飛び出る。

外食が高い。そのくせ美味しくない。いわゆるファミレスみたいな「お財布に優しくて、そこそこ美味しい」ものが無い。すごい高いレストランか、格安フードかの二択。中間の価格帯は中華料理屋くらいか。必然的に自炊が増える。日本食レストラン、ラーメン屋さんはアムステルダムにはあるけど高い。

外食は、日本人からしたら意味がわからんぐらい高いです。観光地の有名店以外はクソまずいです。値段は同じですが。

ほとんどの日本料理屋は中国系で高い割に日本の味がしないので、タイ料理みたいな味付けになっています。

唯一おいしいと思ったのは、中華街の中華屋さん。それ以外は、高速のサービスエリアの方がおいしいぐらいの料理で、値段は一流です。

オランダは天気が悪い(特に冬)

オランダの冬は暗くて日光が当たらない。朝は8時まで暗くて、夕方5時には暗くなる。雨風強い。あの暴風雨の中で自転車こぐオランダ人はタフだなあと思う。まあ、これも慣れろよって話なんだけど、自分は最初の一年目、あまりの天気の悪さにストレスがすごかった。日光が足りないとビタミンDが不足して鬱状態になりやすいらしい。対策としては肝油。

引用元:https://anond.hatelabo.jp/20160124061731

天気悪いというのは知っていたから、あまり気にならないのだけど、嫌なのは天気が変わりやすいことと、ほぼ毎日雨が降るが風が強くて傘をさせないこと。

夏は日差しがむちゃくちゃ強い、だけど気温が上がらない。アジア人からすると少し物足りない。一番暑い日でも海は冷たいし、泳ごうとは思えない。

冬は、すごい寒いです。北海道と同じ緯度だというけど、雪が降らないだけでひたすら寒い。

あと、オランダ人は日光浴をよくします。最初は不思議だったのですが、積極的に日光に当たらないと病気になるぐらい日が出ないのです。

オランダの学歴・階級社会と教育システム

こっちでは高校生くらいのオランダ人が、親方みたいな人について肉体労働や職人仕事(ペンキ屋さんとか)をしている風景を見る。オランダの場合、子供は10代前半くらいで成績に応じて色々なランクに分けられ、受けられる高等教育が変わる。日本の場合、(職種にもよるけど)大卒じゃなくても社会に出てから叩き上げでキャリアアップしていく事は可能だ。対してオランダは学歴によってできる仕事と給与が明確に分かれている。(カフェでレジ打ちをするにも、大学卒業資格が必要だそうだ。)大学に行けないと判断された子供は、職業訓練学校に進学するレールに乗る。一度乗ったレールから外れて、大学に進むにはかなり回り道をする必要があるらしい。

引用元:https://anond.hatelabo.jp/20160124061731

これはさんざん言われていることで、小学校ぐらいまではオランダで子育てするのはいいと思いますが、大学進学率10%とか言われてしまうと、うーんと考えてしまう日本人は多いです。

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小学校高学年ぐらいの子供がいきなりオランダのローカル校に行ってオランダ語の授業についていくのは大変ですよ。それでさらに上位10%に入らないといけないとか無理ゲーじゃないですか?

レジ打ちが大卒じゃないとダメというのは、違う気がします。ahのアルバイトとかとても大卒に見えませんからね。

オランダは役所仕事がひどい

移民局含め、役所の仕事がずさん。申請書類を紛失されたせいでビザの取得が半年遅れるケース多数。今回の労働ビザ免除の件も移民局の末端で仕事する人には届いていないらしく、窓口に行くと「おまえは何を言ってるんだ」と取り合ってもらえなかったという話を聞く。

引用元:https://anond.hatelabo.jp/20160124061731

役所の仕事は確かにいい加減です。ビザの写真を取り直すから、もう一度来いとか、普通にあるので驚きます。

オランダ人は、面白いぐらい自分のテリトリー外のことには無関心で無責任です。役所ではよくたらい回しに会い、誰も責任を取らないような感じになります。

オランダは良くも悪くもマニュアル社会です。我々が接している人達はマニュアル通りに動くだけの人々で全く権限を持ち合わせていません。大卒が10%しかいないというのと対応している気がしますが、権限を持っている人は余程のことが無いと表に出てきません。

まとめ

移住してしばらくしてから読み直すと、なるほど当たっていると思うことばかりです。私は移住前に読んで家族にこんなの書いてあるんだけど大丈夫?と聞いた覚えがあります。そんなのヨーロッパ全般当てはまるとか言われて丸め込まれましたが、そういってた本人がオランダがここまでひどいとは思わなかったと言ってることを付け加えておきます。

移住を検討されている方は、オランダ移住って本当に必要ですか?とよく考えた方が良いと思います。

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