最近、ええ話やなぁ、是非もう一度見たい!と思っていた動画がありました。しかし、なかなか出会えませんでした。
やっとそれを見つけたのでブックマーク替わりにご紹介します。
やっと見つけたその動画とは?
その動画は、YouTube講演家 鴨頭嘉人(かもがしら よしひと)という方の講演の動画です。
その動画のタイトルは、
『喋り下手に決定的に足りないものは?喋り上手になる最強方法!』
というものです。
この動画の前半部分で乙武氏のエピソードの紹介があり、そこがとても気に入りました。(後半部分は動画のタイトルに沿った内容なので今回の話とはあまり関係ないので割愛します。)
乙武氏と言えば、色々問題を起こしてメディアから姿を消しましたが、最近またニュースで名前をよく見かけるようになりました。
作家の乙武洋匡氏(42)が、南青山の一等地に児童相談所(児相)を含む複合児童施設を建設する計画に対し近隣住民から「ブランド落ちる」などと反対の声があがっている問題について、「こういう意見を恥ずかしげもなく言えてしまう人々が多く住んでいる」と痛烈に批判した。
乙武氏と言えば?
デビュー作の五体不満足がベストセラーになりました。
五体不満足のAmazonレビューを見ると、本の内容とは直接関係のない乙武氏への批判で埋め尽くされています。
自分を愛する力のAmazonレビューも同様です。
この記事の後半の内容を読むうえで、Amazonで乙武氏の著作のレビューを確認しておくのは無駄ではないと思います。
乙武氏の自己愛(自己肯定感)は、行き過ぎは及ばざるがごとし、なのかもしれません。
動画の前半で紹介された乙武氏のエピソードとは?
その中で、乙武洋匡氏のエピソードの紹介があります。詳細は長いので動画を見ていただくか、後で引用するメルマガの内容を見ていただければと思います。
そのエピソードを一言でいうと、
乙武氏は母親に毎日『あなたはなんてかわいいの、あなたは何でもできるのよ』と言われて育ったそうです。その結果、乙武氏はセルフイメージが下がることもなく、むしろ他の人よりもセルフイメージが高くなった影響で、何でも思った通りの人生を歩むことができました。
という話でした。
子育てをする親からみると素晴らしいエピソードだなと思いました。
心も未来も言葉で作られている
また、前半部分では、詠み人知らずとして、以下のような格言?が紹介されます。
- カラダは食べた物で作られる
- 心は聴いた言葉で作られる
- 未来は話した言葉で作られる
要するに、心も未来も言葉で作られる。ただし、『心は…』は他の人の言葉、『未来は…』の部分は自分の言葉で作られるから、人に掛ける言葉や、自分がしゃべる言葉で自分(心も未来)も作られるから、意識して言葉を選ぼうよということだと思います。
乙武氏のエピソードの詳細
このエピソードについてもっと知りたいと思って調べているうちに、鴨頭嘉人氏が自身のメルマガでも乙武氏のエピソードを紹介していることを知りました。
鴨頭氏のメルマガ(鴨め~る《 炎の講演家!鴨頭嘉人公式メルマガ 》)のバックナンバー(【鴨め〜る】乙武洋匡さんが語る”子どもの愛し方”とは・・・?)を確認しました。しかし、詳細は書かれていませんでした。
他のサイトに鴨頭氏のメルマガの詳細が引用されていました。こちらには詳細が書かれています。長いですがここでも引用してご紹介します。動画で話している内容とも話の流れもだいぶ違うのですが乙武氏が語った別の話も書かれているので面白いと思います。
特に印象に残った質問があったので紹介します。
それはこんな質問でした。
「私は子どもについ怒ってしまうんです…。
正直言うと、手を上げてしまうようなこともありました…。
でも、本当は愛してるのに、なんで私は怒っちゃうんだろう。
愛してる。
ウソじゃない。
それは一点の曇りもない。
なのに怒ってしまうんです!
どうしたらいいんでしょう?」
けっこう究極的な質問ですよね。
僕も思わず考え込んじゃいました。
乙武さんは
「答えになっているかわからないですが・・・」
という前置きをした上で、こう答えていました。
「僕は小学校4年生の担当をしているとき、10歳になった子たちに2分の1成人式っていう式をやっていたんです。
成人式は20歳でしますよね。
10歳は2分の1だから2分の1成人式なんです。
それはどういう風にやっていたかっていうと、
お父さんお母さんに学校に来てもらって、子どもたちにこの10年間で新しくできるようになったことをスピーチしたり、
お父さんお母さんに今まで育ててくれた感謝をスピーチしてもらうんです。子どもたちは、嬉しそうにその話をするんですが…
親御さんたちはもう号泣です。
でも、2分の1成人式は、ここからが本番なんです。
実は、この後サプライズが用意されているんです。
何かっていうと、こっそり親御さんに手紙を書いて持ってきてもらっていて、その手紙を子どもたちに読ませるんです。
最初は、子どもたちは
「えー」とか、
「恥ずかしい」って言うんですが、
実際お父さんお母さんが自分に宛てた手紙を読み始めると・・・
…みんな号泣しちゃうんです。
大号泣です。
しゃくりあげて手紙が読めないくらい泣いちゃいます…。
なぜか…。
『こんなに愛されてるんだ!』
って分かるからなんですよ。
僕が何を伝えたいか、わかりますか?
言葉で伝えないとわからないんですよ。
お母さん。
知ってますよ、僕は。
お母さんが掛け値なしに、この世の中で最も愛しいのが子どもたちだって。
でも、子どもたちには伝わらないんですよ。
言葉にしないと…。」
そんな言葉を伝えながら、そのまま乙武さんはご自身のお話をされました。
『僕は生まれたときから、手も足も全くない子でした。
よくドラマなんかで生まれたての赤ちゃんの指をお母さんが数えて、5本あるのを確認して安心するシーンがありますが、
僕は指どころか…
両手・両足根元からなかったんです。
病院では、お母さんに1ヶ月も会わせてもらえなかったんです。
それは病院側の配慮で、母親が僕みたいないわゆる奇形児を見てしまったら、気が触れてしまうかもしれないっていう配慮があったからなんです。
お母さんは1ヶ月間、自分の生んだ我が子に会えませんでした。
でも、1ヶ月が経ったときに、やっと、病院側もずっと隠し通すわけにはいかないので・・・
いよいよ告知するときがきました。
病院側は、もしもお母さんが倒れたときのために、病院にベッドまで用意してくれていました。
そして、いよいよ僕と対面する初めての瞬間がきました。
ベッドに横たわっている…
いや転がってるだけの手も足も全くない。
まるで物体のような僕の姿を見て
僕のお母さんは…
一言目にこう言ったんです。
「なんて可愛い子なの!」
僕は・・
そんなお母さんに育てられてきました。よく言われるんです。
乙武さんは手も足もなくって、他の人間と違うのに、なんでそんなにいつも明るいんですか?
五体満足な人よりもなんで明るいんですか?
それは、お母さんが手も足もない僕のことを「かわいい」って言って育ててくれたからです。
僕の自己肯定感は、手も足もなくても…
ずっと満たされてたんです。
だからどうかお母さん、他の子と比べないで…
他の親御さんや先生になんと言われようと…
世間の目がどんなに冷たく感じても…
そんなの関係ないから、全力で自分の子を愛してあげてください!
ちゃんと言葉にして伝えてあげてください。
そうすれば子どもたちはこの世の中ですべてが敵に見えたときでも
たった1人でも
『絶対的な愛で守ってくれてる存在がある』
って信じられるから…。
そう想うだけで、大丈夫なんです…。
手も足もなくても大丈夫だった僕が言うから…
99%間違いありません!!』
そんな話をしてくれたんです・・・。
僕は、思わずホテルで泣いちゃいました。
ひとりで泣きました…。
声をあげて泣きました…。
そして、決めました。
子どもたち、社員、仲間にも、ちゃんと言葉にして思ったことを伝えていこう!!
って。
そんな大切な大切なことに、改めて気づかせてもらった番組でした。
まとめ
オランダは教育環境が素晴らしいから、オランダ移住の目的は教育移住だという人はそれなりに多いです。しかし、英語でもオランダ語でも同じですが、母国語以外で新しい概念を学ぶというのは日本語で勉強する時よりも、相当な負荷がかかります。
そういう厳しい環境に放り込まれて、子供が落ちこぼれたと勘違いしないようにセルフイメージを高めておかないと学校の授業についていけなかった時に劣等感だけが植え付けられてしまうこともあると思います。
オランダ移住は親の都合ですから、それに付き合わされる子供が被害者にならないように親はしっかりケアしてあげる必要があると思います。