オランダで中古の自転車を購入して、わかったことがいくつかあるのでまとめておきます。
自分はFacebookのMarketplaceで購入しました。
オランダで盗難自転車を買ってはいけない理由
盗難自転車なんて買わないのは当たり前のように思うかもしれませんが、個人間の取引の場合は結構盗難車が混ざっています。盗難車専門に販売している人もいますし、誰かから知らずに盗難車を購入して知らずに転売している人もいます。
買う側には落ち度はない気がしますが、オリジナルの所有者から所有権が失われていないので盗難自転車は警察に見つかると没収されるそうなので買わない方が良いです。盗難車の届けが出ているかどうかは警察のサイトで確認できます。
オランダの盗難自転車と販売者の特徴
新しい自転車なのに後輪のRingSlotが丸ごとついていない
後輪のRingSlotが無いというのは鍵を壊して盗んだということです。
自転車の写真が現物じゃない
盗難車は現物の写真をネットに出すと持ち主に見つけられてしまう可能性があります。中古なのに広告用の新品の写真を乗せている場合は、怪しいと思った方が良いです。現物の写真はメッセンジャーなどで要求すれば見せてくれますが、基本的には実際に取引する相手にしか見せないようにしているようです。
商品説明が英語
純粋にExpatが売りに出しているケースもありますが、商品の説明をオランダ語ではなく英語で書いているケースは、盗難車の知識が少ないExpatが買ってくれることを狙っている事が多いです。
彼らは商品が売れたら商品を削除する
盗難車を売りに出している人はMarketPlaceで自転車が売れると、出品そのものを削除して痕跡が残らないようにしています。通常はSoldという表記になって商品は残すのですが、足がつくのを嫌がって商品を削除しています。また、履歴を残しておくと自転車ばかり売ってる業者だと思われるのも避けていると思います。
盗難車かどうかチェックする方法
盗難車を買わないために、購入前に以下のポイントを必ずチェックしてましょう。
自転車のメーカーとFrame番号を確認
メーカーとFrame番号がわかれば盗難車かどうか確認することができますから、販売者に確認しましょう。
自転車が盗難車登録されているかFDRで確認
FDRで自転車メーカーとFrame番号を入力すれば盗難車かどうかわかります。
持ち主が自転車をそもそも登録していない場合は、FDRで検索しても何も出てきませんが、自転車を登録していれば、詳細な情報が出てきます。盗難車として登録してある場合は表示されます。
自転車の購入者本人か確認する
購入証明書として領収書(Invoice)があるか確認しましょう。
First ownerかどうかわかります。
購入時の鍵がついてることを確認
盗難車は鍵を破壊して持ち去られるので、オリジナルの鍵がついていません。錆びているような古い自転車の場合はわかりませんが、最近の高級自転車は後輪のRingSlotが必ず付いているはずです。
オランダではギアなしの自転車は買わない
3段ギアと7段ギアが主流ですが、遠出するなら7段ギアはマストです。最初は3段ぐらいでいいかな?と思っていたのですが、実際に7段ギアに乗ると3段では足りない感じです。
一番いいのは状態の良い自転車でギアがあることですが、状態の良い自転車でギアが無いよりも状態が少し悪くてもギアありの方が実用的にはお勧めです。
ギアはSHIMANOのNexusか確認する
ギアはSHIMANOのNexusであれば比較的新しい自転車だと言っていいと思います。
オランダの自転車のギアはSHIMANOが主流です。SHIMANO以外は避けた方が良いです。
オランダではインチではなくフレームの高さで自転車を選ぶ
日本では自転車のタイヤのサイズで身長に合わせるイメージですが、オランダはフレームサイズで身長に合わせます。オランダでは26インチはあまりなく、基本28インチです。オランダの自転車はとりあえず28インチのタイヤがついています。無理に26インチを選ぶと周りの28インチと同じ速度で走る時に漕ぐのが忙しくなりますのでおススメしません。背が小さい場合は、フレームの高さが低いものを選べばいいです。
中古の場合はフレームを選べないので、実際に自転車に乗ってみないとわからない部分があります。
日本人は男性でも女性用の自転車を選ぶ方が安全
男性の自転車はハンドルとサドルの間がまっすぐつながっているので、最初にまたぐのが大変です。信号で止まった時に足がつかないといちいち降りないといけません。簡単にいうと危ないです。ですので、あまり気にせず、女性用の自転車を選んだ方が乗り降りが楽で安全だと思います。
オランダでは発売時期が古い自転車は安くても買わない
20年近く前の高級自転車が売りに出されて€200するかしないぐらいで取引されていますが、中途半端なものが多いので手を出さない方が良いです。
古いモデルかどうかは自転車のメーカーロゴのフォントの違いでなんとなく分かりますし、ギアのシフトレバー、ダイヤルの部分を見るといつぐらいの時期のものかわかります。
中古品は購入前に試乗しても短期間に細かい部分まで判断できませんから、後から気がついてもメンテナンスしなければならないと高くつきます。というのもオランダは道がレンガでボコボコしているので試乗しても自転車がガタガタいってるのか道のせいなのか判断つかないからです。
購入前に自転車がいつ発売されたモデルなのか必ずチェックしましょう。
オランダでは新古品のような中古の自転車を狙う
高級自転車を購入したものの、ほとんど乗らないままガレージに入れたままという人も結構いるようで、そういう自転車が売りに出されるケースが結構あります。そういう人たちはバイクや自動車の方が楽で乗らなくなってしまったという人のようです。もともと€700~1000以上するような高級バイクなので激安では出てきませんが、5年以内の新し目のモデルなら目安は半額以下で買えれば安いと思った方が良いです。5年以上なら7掛けぐらいのイメージ。
Mooiと書かれたバイクを狙う
オランダ人は新しい/美しい状態のバイクにはMooiという単語をつけます。
英語で’Beautiful”「美しい」という意味ですが美しいという表現以外にもに綺麗、素敵、素晴らしいといった表現にも当てはまります。綺麗な景色や花を見た時、美味しい料理を食べた時、人から素敵な話を聞いた時、自分が美しいと感じた時や物の感想の全てに使えます。
Good conditionは必要最低限と考えた方が良い
Good conditionは当てになりません。悪くないという意味です。実際販売者のところに行って実物を確認するとエェェェェェーーって思ったことが多いです。
例えば、ハンドルがユルユルで固定されていない危ない自転車でも、そっと握れば動かないから問題ないと言ってました。
オランダの自転車メンテナンス費用は思ってるほど安くない
自転車屋でフルメンテナンスしてもらうと€200ぐらいします。中古を買ってさらにその値段を払うと新品買った方が良いという状態になりますから、中途半端な状態のものを買わない方が良いです。お店によって値段も違いますが、近所のお店に行くしかないのでいくらとられるかわからないからです。
カゴやチェーンロックなど付属している中古自転車を選ぶ
個人で取引する場合、中古自転車にカゴやチェーンロックが付属しているケースがありますが、そういう方が最終的に安くつくことが多いですます。というのもチェーンロックはABUSやAXAなどのブランド品だと安くても€30ぐらいしますし、カゴも日本人が考えているほど安くなくプラスチックで€25ぐらい、籐だと€50ぐらいします。後からなんだかんだと買い足すことを考えると最初からついている方がお得だったりします。
まとめ
オランダで自転車を乗ると楽しみが増えます。どうせ盗まれてしまうからといって€50ぐらいのボロ自転車を買うと必ず後悔します。実店舗ではどうしても掘り出し物はありませんからFacebookなどのMarketplaceで買うのが賢い買い方です。しかし盗難車には注意が必要です。オランダは人口よりも自転車の数の方が多いのでいくらでも自転車は売りに出てきますから焦らずじっくり選んでください。