ハチミツは健康食品として注目されていますが、食べて効果のあるハチミツと効果のないハチミツがあるようです。
効果のないハチミツというのはいわゆる偽物です。
本物のはちみつの見分け方
- 「純粋はちみつ」と表示されているもの(「加糖」「精製」は偽物の可能性)
- 非加熱処理(60℃以上で栄養素が壊れるため、透明度が高すぎるものはNG)
- 無農薬・残留農薬検査済み(ミツバチが農薬まみれの花蜜を集めないように)
- 砂糖水飼育なし(安いはちみつはミツバチに砂糖水を与えて生産されるため栄養価が低い)
オランダのスーパーマーケットではハチミツが売られていますが、いわゆる有名ブランドのハチミツは結構高く、ショップブランドのものは結構安いので、安いハチミツってどうなのよ?と思っていました。
ショップブランドのハチミツはパッケージを見ても本物はちみつかどうか全く判別できません。
調べたら、オランダの養蜂家組合(Bijikersgilde)による2014年のはちみつ品質テストのpdfを見つけました。
https://www.bijkersgilde.nl/files/pdf/test-honing-cb-2014.pdf
そこには、オランダで販売されているハチミツの品質をテストした結果がまとまっていましたのでご紹介します。
オランダのハチミツの品質評価結果
1番はALDIのハチミツでした。Jumboのアカシアハチミツは安いのに高評価だったのが意外でした。LIDLのハチミツは評価が低いものと高いものがあるので選ぶ時には注意が必要です。


調査の主な結果
- 偽装表示の問題
- テストした11種類の「高級はちみつ」(アカシア・タイム・マヌカなど)のうち、8製品が普通の百花蜜だった。
- 特に悪質な例:
- メルビタ「花&マヌカはちみつ」→ マヌカ成分ゼロ。
- リドル「森のはちみつ」→ 普通の百花蜜。
- 紛らわしい名称
- 「野花」「春の花蜜」などの魅力的な名称も、実際は安価な百花蜜の場合が多い。
- 例: ラングネーゼ「アカシアと春の花蜜」→ アカシアの含有量はごくわずか。
- 価格と品質の不一致
- 最安値: 1ユーロ(百花蜜)。
- 最高値: 14ユーロ(マヌカはちみつ、ただし本物と確認できず)。
おすすめはちみつTOP3
商品名 | スコア(10点満点) | 価格(100gあたり) | 特徴 |
---|---|---|---|
アルディ「ビーハニー」 | 9.3 | 0.56ユーロ | 濃厚な味わい・後味が長く残る。 |
ラングネーゼ「百花蜜」 | 8.8 | 0.62ユーロ | バランスの良い風味。 |
Bio+「有機はちみつ」 | 8.6 | 0.64ユーロ | 有機栽培・マイルドな味。 |
避けるべき製品
- メルビタ「花&マヌカはちみつ」(スコア: 2.5)→ マヌカなし。
- リドル「森のはちみつ」(スコア: 2.5)→ 普通の百花蜜。
検査方法
- 花粉分析: 花の種類と産地を特定。
- 実験室検査: 添加糖類・加熱指標(HMF値)・水分量を調査。
- ブラインドテイスティング: 養蜂家や専門家が実施。
消費者向けアドバイス
- 表示を確認: 「純粋はちみつ」と明記されたものを選ぶ。「EU/非EU混合」は避ける。
- 価格≠品質: 2ユーロの商品が10ユーロ製品より高評価の例も。
- 地元の養蜂家から購入: 信頼性が高い。
- 結晶化は自然現象: 品質とは無関係。
産地の重要性
- スーパーのはちみつは中国・メキシコ・アルゼンチン産が多い。
- 本物のマヌカはちみつ: ニュージーランド/オーストラリア産のみ(偽物が流通)。
健康効果の表示は禁止
- EUでは「免疫力向上」などの表示は科学的根拠不足で禁止。