この記事は、オランダ電車の子供乗車料金に関して、子供専用割引切符 Railrunnerとオランダ居住者向けに子供乗車料金が無料になるKids Vrijについて説明します。
まず、オランダでは子供の電車乗車料金は保護者同伴の場合以下の2つに分かれます。
- オランダ居住者向け:Kids Vrij
- オランダ非居住者向け:Railrunner
旅行者の場合は、Railrunnerしか購入できませんが、オランダ居住者であれば、Kids Vrijを使うことで実質子供の乗車料金は無料にすることができます。
Railrunner(子供専用 Dayticket)€2.5/Day
記名式のOV-Chipkaartを持っていない旅行者の場合、Railrunner(子供専用乗車券)を購入するのが一番安いです。
Railrunnerは、距離によらず€2.5固定料金の子供専用乗車券で、4歳~11歳までの子供で保護者同伴の場合のみ購入できます。
Railrunnerは、Dayticketなので1日中有効です。乗り降り自由ですから往復しても€2.5で済みます。
Kids Vrij(キッズフリー)とは?
たまにしか電車に乗らないのであれば、Railrunnerでも十分安いのですが、オランダ居住者向けに更にお得なサービスがあります。
記名式のOV-Chipkaartを持っているオランダ居住者の場合、Kids Vrijを申し込めば4歳~11歳の子供料金を無料にすることができます。

Kids Vrijの申し込み
Kids VrijはNSのサイトからオンラインで申し込みます。
Kids Vrijを申し込むには、保護者と子供がどちらも記名式のOV-Chipkaartを持っている必要があります。
登録は、子供のOV-Chipkaartの番号を入力するところから始まります。自分が登録しようとした時はOV-chipkaartの番号を入力したらエラーが出て、そこから進まず、オンラインで登録できませんでした。NSではなくHTMで購入したOV-chipkaartだからなのか理由はわかりません。
登録できないのでNSの窓口に行ってみた
エラーメッセージには『NSに問い合わせをしろ』と出ていたのですが、電話するのも面倒なので、駅にあるNSの窓口に行けばどうにかなるだろうと考えました。
最悪の担当者に遭遇
オランダの公共交通機関の窓口に行くとガッカリすることが多いのですが、今回も窓口の担当者の機嫌が悪く、『ここでは登録できないから、オンラインで契約しろ。もしエラーが出るのであれば、電話で解決しろ』の一点張り。
まともに取り合う気が全くないのが明らかなので、さすがにムカつきました。これ以上やりあっても時間の無駄なので、一度引き下がり言われた通りNSのカスタマーサービスに電話してみることに。しかし、その場で電話しても自動案内で行きついた先は電話はつながらず、それが嫌だったから窓口に来たのに窓口にきて電話しているとか意味が分からない状態でした。
違う担当者で再度トライ
その後、総合案内のような人が暇そうにしていたので、その人を捕まえて『オンライン登録しようとしたんだけどエラーが出て登録できない』と言ったら、あっさり代わりに登録してくれました。その時に、iphoneの画面でエラーが出ている内容とOV-chipkaartを同時に担当者に見せました。
今までのやり取りは何だったのか!と思いましたが、相手が明らかに困っている状況を理解していながらも一方的に突っぱねるしか能がない最初の担当者のことを考えると少し哀れにもなりました。というのも、今回の件で、イソップ寓話の『3人のレンガ職人』を思い出したからです。
顧客サービスの品質の違いはオランダと日本の違いだ、という言葉では片づけてはいけない問題だなと思います。国の違いではなく、個人の意識の違いなのではないかと思います。
Kids Vrijはアクティベーションが必要
Kids Vrijを申し込むと、何通かNSから手紙が来ます。契約内容の写しなどがメインですが、その中でKids Vrijのアクティベーションに関する手紙が来ます。
子供のOV-chipkaartはアクティベーションする必要があります。大人のOV-chipkaartは必要ありません。
Albertheijnなどにある黄色いマシンに子供のOV-chipkaartを入れて、Pickupすればアクティベーションは終わりです。
まとめ
オランダでは担当者の当たりはずれが激しくあるので、オンラインで済むものは、オンラインで済まし、販売機があるなら販売機を使うなど、なるべく人を介さない方がトラブルが少ないのはわかっていたのですが、今回のようにオンラインでエラーがでてしまうと、電話か窓口に行くしかないわけで、殆どの場合たらい回しにあう最悪の結果になります。