この記事は、紙などに書かれた文字をスマホアプリのGoogle翻訳で簡易的にOCRする方法について書かれています。
この記事を読むことで、小さくて読みにくい文字列などもアプリ経由で簡単にテキストとして取り込むことができます。
Google翻訳にはスマホのカメラを使ったリアルタイム翻訳という機能があります。
リアルタイム翻訳機能を使えば、翻訳したい文字列にカメラをかざすだけで、リアルタイムにスマホ画面上で文字列の翻訳結果を確認することができます。更に、カメラのシャッターボタンを押し、写真を撮るとスマホ画面上で文字をなぞることで翻訳範囲を指定することができて、その範囲がOCRされて翻訳結果が表示されます。
しかし、アプリ上でコピーできるのは翻訳後の文字列だけで、翻訳前の文字列はなぜかコピーできません。
翻訳前のOCRされた文字列をコピーする方法としては、大きく2つあります。
- 翻訳前と翻訳後の言語を同じにしておく
- 翻訳結果を表示した状態で、翻訳言語を翻訳前と後で入れ替えて、再度翻訳させる
個人的におススメなのは、翻訳前後の言語を同じにしておく方法です。
翻訳前後の言語を同じにしてOCRする方法
まず、Google翻訳アプリで翻訳前後の言語指定を同じにしておきます。
英語の文書であれば、翻訳前:英語、翻訳後:英語です。
この状態で、カメラのアイコンを押した後に、カメラを通して目的の文章をスマホ画面に表示させます。通常では、翻訳された結果がカメラを通してスマホ画面に表示されますが、翻訳前後の言語が同じ場合は翻訳されない状態で表示されます。
そのまま、シャッターを押せば、翻訳対象を指で選択できる状態になるので、スマホに取り込みたい文字列をスマホの画面上でなぞってハイライトします。
そうやって、翻訳すると取り込まれた文章も英語、翻訳後も英語になります。翻訳結果は、コピーできますので、めでたくスマホに取り込み完了です。
翻訳前後の言語が異なる場合に、翻訳前の文章をOCRする方法
英語の文章をOCRしたい場合に、Google翻訳アプリの設定が翻訳前を英語、翻訳後を日本語に設定してあったとします。
翻訳結果を得るところまでは、今までと同じです。
翻訳前後で異なる言語を指定した場合、カメラを通してリアルタイムで翻訳されてしまうので、対象の文章がわかりにくい状態になると思いますが、シャッターを押すと翻訳前の状態がスマホ画面に表示されるので、指でなぞって翻訳箇所を指定します。
翻訳結果は表示されますが、翻訳前の文字列はスマホではコピーできないのは同じです。
翻訳結果が表示された状態で、翻訳前後の言語設定を入れ替えます。
そうすると、翻訳結果も入れ替わりますので、めでたくコピーできるようになります。実際は、再度翻訳されているだけですが。
Google翻訳アプリ以外でOCRする
Camscannerというアプリを使えば、ドキュメントをカメラで撮影することで、素直にOCRすることができます。
ただ、ちょっとした場面で使いたいときにはGoogle翻訳アプリの方が使い勝手が良いように思います。
まとめ
ちょっとした紙のデータをPCに打ち込むときに文字が小さく、かつ、間違ってはいけないときに、今回紹介したGoogle翻訳を使う簡易OCRでテキストとして取り込んで、LINEなどを経由してPCに送っていました。
英語やオランダ語で長めの単語だとつづりを間違えることが多いので、自分の目を信じないでスマホのカメラで撮影してGoogle翻訳アプリに認識してもらうというのはかなり便利だと思いました。