オランダに移住して、家具付き物件を借りない限りはいわゆる白物家電を買いそろえることになります。しかし、オランダの電化製品はほぼ定価で売られています。もちろんお店で値引き交渉をしても1セントも安くなりません。
他のお店なら安いのかな?と思ってネットやら実店舗を覗いてみても、ほぼ定価で価格統制されています。型落ちの製品も普通に定価で、掘り出し物なんてありません。
本当に、1円でも安く買うのが当たり前の日本人からすると、ここは本当に自由経済の国なのか?ディズニーランドの売店か?と思うような世界です。
でも安心してください、オランダにはオランダの割引のシステムがあります。
オランダの電化製品はメーカー側がキャッシュバックキャンペーンをしている
結局、オランダでは店舗が身銭を切って割引き競争をするようなことはありませんから、メーカーから安く仕入れることができない、メーカーが強気の値段設定というのが実情のようです。
オランダでは、メーカーは値段設定を崩さず出荷し、顧客に値段で訴求したいときには顧客が購入した際にメーカーからキャッシュバックするシステムを採用しています。
キャッシュバックの例
例えばboschの洗濯機を買ったら€25キャッシュバックというキャンペーンがあったとします。洗濯機を買った時にはキャッシュバックは受けれないのですが、自分でboschのキャンペーンWebで領収書の情報と合わせて申請すれば銀行口座にキャッシュバックを受けられます。
キャッシュバックキャンペーンの注意点
申請期間
キャッシュバックキャンペーンには申請期間があります。その期間内に購入して申請しないと権利がありません。
商品ごとに異なるキャッシュバック金額
キャッシュバックの金額は商品ごとに違います。値段が高い商品ほどキャッシュバック金額は大きくなります。逆に安い商品はそれほどキャッシュバック金額は大きくありません。
店舗のポスターを見ても理解できない
また、店舗などでキャンペーンの案内があってもオランダ語で書かれているので気づきにくい、勘違いしやすいです。
特にオランダに来た当初でオランダ語もわからず、システムも理解していない時には、店舗でポスターを見て、割引き、キャッシュバックがあるんだと思って購入しても、レジで割り引かれず、意味が解らず、げんなりするという状態になると思います。
割り引かれないので、店員に問い合わせると、『メーカーのWebページを見て申請しろ』と言われるのですが、そもそも日本人にはそのようなシステムがあることが理解できないので、こいつ何いっとんねん!?と思うことでしょう。
Webでの申請が全部オランダ語
実際にキャンペーンのWebページで申請する時にもオランダ語の壁が結構高く、この項目は何を入れればいいねん!と思うことが多々あります。特にレシートの番号を入力する欄のオランダ語が辞書にない単語で途方に暮れた記憶があります。
今までの購入品のキャッシュバックの例
参考までに、私が今までキャッシュバックキャンペーンで購入したものを紹介します。
- boschの洗濯機:MediaMarktで購入
- boschの掃除機:BOLでマーケットプレースで購入
- Senseoのコーヒーメーカー(キャッシュバックじゃなく、150個ぐらいの無料pads):近所のBlokker
- Senseoのミルク泡立てメーカー:近所のBlokker
- Seamenseの固定電話(キャッシュバックじゃなくHEMAのアップルパイ):MediaMarktで購入
セール時期に更にキャッシュバックしているのを狙うとメシウマな感じになります。
キャッシュバックシステムを使ってもBTWはそのまま
個人事業主はキャッシュバックを使うと更に得です。
それはなぜか?
個人事業主はレシートを会計士に提出して税務申告するとBTWが返ってきます。
キャッシュバックのある商品を購入した場合、そのキャッシュバックはレシートに記載がないわけです。つまり、実質、安く買ったのにBTWは買値のままなので、お得感は更に増します。
こんなんでいいのか?と思ったりしましたが、店舗と顧客の間ではそのレシートのBTWなので問題ないはずです。キャッシュバックでメーカー側が顧客にお金を配っているという謎状態なので、そのお金の領収書もないのですから個人の銀行口座に振り込みを依頼しておけば問題ないはずです。
まとめ
家電などを安く買いたい時にはキャッシュバックキャンペーンをやっているメーカーの商品を狙うと、結構安く買えます。
手続き的に面倒なのですが、一度やってしまえばあとは似たような感じなので抵抗感も減ると思います。特に個人事業主(ZZP)の人はBTW還付の面でもちょっと得なのでおススメします。