以前、会計士経由で四半期ごとのVAT申告を行ったら€50の罰金になったという記事を書きました。

読者の方から情報を頂いて自分なりに調べてもみたので、オランダのBTW申告についてまとめておきたいと思います。
読者の方から親切なメールをいただく
この記事を読んだ親切な方がわざわざメールで情報を教えてくれました。
このコメントを頂いてからいつか調べようと思っていたのですがズルズル時間が経って、またVAT申告の時期が来てしまいました。
VAT申告について自分なりに整理してみたい
VAT申告した時に『VAT金額と振込情報』がメールで届いていたか?
私は会計士経由でVAT申告しています。
会計士はオンラインで申告しているようですが、コメントにあるように申告した時に『VAT金額と振込情報』がメールで届くことはありませんでした。もしかしたら会計士のところに情報が届いているのかもしれません。
しかし、VAT申告時に税務署から届くメールは確かにあります。
届いたメール
VAT申告した直後に届いたメールです。
このメールはVAT申告した時に届く自動応答メールですが、『税務署のシステムにログインして、金額と振込用のリファレンス番号』を確認してくださいと書かれています。
Ontvangstbevestiging aangifte omzetbelasting over het 3e kwartaal 2018
Dear Sir / Madam,
We have received your VAT return for the 3rd quarter 2018. If you log on belastingdienst.nl you will find the date and time that we have received your VAT return. You will also find the due date and your payment reference.
Do you wish to receive any email on your VAT return? Log on belastingdienst.nl and go to User Settings. There you can unsubscribe from our emails ..
This is an automated e-mail message. Do you have questions? Please check belastingdienst.nl
いままで実際ログインして確認したことはありませんでした。
税務署のシステムにログインしたら『VAT金額と振込情報』を確認できる?
まず、税務署のサイトにアクセスすると3つの入り口があります。
- Mijn Belastingdienst⇒確定申告など
- Mijn toeslagen⇒補助金の申請用
- Voor ondernemers⇒VAT申請
VATは3番目になります。
ログインしようとすると次のようなログイン画面が表示されます。
VAT declarationのところにログインします。最近システムが新しくなったようで、新システムと旧システムの入り口が2つあります。
新システムはDigiDでログインできますが、旧システムは手紙で届いたID(NLなんとか)とパスワードでログインします。
どちらにログインしても情報は同じです。
税務署のシステムにログインしてわかること
振込用のリファレンス番号
4半期ごとのVAT申告に対して独自の振込用のリファレンス番号(Betalingskenmerk)が割り当てられていることが確認できた。
振込期限
それぞれのVAT申告期限がそのまま納税の期限になっていました。
- 1Q:4末
- 2Q:7末
- 3Q:10末
- 4Q:1末
会計士経由で申告する場合に注意すべき点
振込先
IBAN : NL86 INGB 0002 4455 88
Ten name van : Belastingdienst te Apeldoorn
金額
しかし、金額は確認できない。
なぜVATの金額が確認できない?
通常、自分でオンラインで申請すると、このシステム上で金額の確認できるのだと思いますが、自分の場合は会計士がソフトウェア経由で申請しているので税務署のシステム上でVATの金額が確認できませんでした。
会計士経由でVAT申告した場合、どこで金額を確認すべきか?
私は少し勘違いしていたのですが、VATを申告すると税務署が内容を精査して金額が確定すると郵便で連絡が来ると思っていました。
会計士を経由しても自分で申請しても、税務署に申告した瞬間に金額は確定するのだと思います。
ですので、会計士経由の場合は会計士が作成した申請書に金額が書かれていますので、VAT還付なのか納入なのかを確認して、あとは所定の振込先に振り込めばよいということです。
よくよく見ると、会計士の申告資料に振込用のリファレンス番号も記載されていて、税務署のシステムで確認できるリファレンス番号と一致していました。
まとめ
今回、調べて分かったのはVAT申告して、税務署から手紙が来るのを待っていると必ず滞納になるということです。
つまり、申告した時点で金額が確定しているので税務署からわざわざ手紙は来ないのです。納付が必要なら申告後に自分で納付する必要があります。
会計士を経由せずに自分で申告しているならば申告時にメールが来て済む話が、会計士を経由するとそのメールも来ない。会計士がきちんとクライアントを教育すべきだと思いますが、私が契約している会計士はそこまで優しくないようです。
おそらく前回支払った€50の罰金は返ってこないでしょう。会計士は税務署に連絡したら次の申告で返金される可能性があるといっていましたが、もともと送付していないのですから税務署の郵便の不達を不服申し立てにはできないからです。素直に授業料だと思って諦めます。
オランダ移住して、他人におんぶにだっこ状態だとよく起きる勘違いだと思いました。
VAT申告時にVAT納付がある場合
- 申告後、すぐに納付すること(自動引き落としではない)
- メール(金額、振込先、リファレンス番号を記載)は届かない
⇒会計士のシステムを使っていると届かないようだ - 手紙は届かない
⇒手紙が届くのは督促のタイミングから、その時にはリファレンス番号も変わる - 金額:会計士がVAT申告で税務署に提出した資料に金額が書かれている
⇒申請時に確定している - リファレンス番号:税務署のシステムにログインするとわかる
⇒会計士が提出した資料に記載あり - 納付先:税務署のシステムにログインするとわかる
VAT申告時にVAT還付のみの場合
- 得にやることなし
- 手紙が届くのを待つ(これはおまけ)
参考:https://mijn.belastingdienst.n