オランダのブラックフライデーやサイバーマンデーはもう終わってしまいました。その時に安くならないかなと狙っていたのがiMAC用の増設メモリでした。
最近のiMACはメモリ増設スロットが外部から簡単にアクセスできるようになっています。サードパーティーの安価な増設メモリを購入すれば簡単に増設できるようになっています(27インチモデルのみ)。
今回、iMAC 2017のメモリを16GB増設して24GBまで増量したのでご報告します。
iMAC 2017にメモリ増設した理由
iMAC 2017は標準で、8GBのメモリ(4GB x 2)を積んでいます。
一昔前なら8GBは十分すぎるメモリ量ですが、5Kモニタになった影響で画像ファイルが大きくなり、画像処理系のソフトはメモリが軒並み苦しくなっています。確かにAdobeのソフトを使う場合はマウスカーソルがクルクル回る待ち時間が多く、8GBだと足りない感じは否めません。更に悪いことにAdobeはサブスクリプション形式で課金されますので、ハードウェア起因でソフトが使えない(仕事ができない)状態にしておくのはお金をどぶに捨てているようなものです。
そんな背景から、5KモニタのiMACにはメモリ増設は必須だと思い今回iMAC 2017にメモリを増設しました。
購入したiMAC 2017用 増設メモリ
追加したのは、8GB x 2の16GBの増設メモリです。初期状態の8GBと合わせて24GBのメモリ搭載量になります。16GBと32GBのどちらを増設するか悩んだのですが、16GBを増設することにしました。理由は後述。
Crucial CT2K8G4SFS824A 16GB Kit (8GBx2) DDR4 2400 MT/s (PC4-19200) SODIMM 260-Pin Memory
ドイツAmazonで€106でした。
€1=130円としても、13780円(21% BTW込み)なので同じ商品が日本のAmazonだと18000円前後で販売されていることを考えるとドイツAmazonで買う方が安いと思います。特に個人事業主の場合はBTWが還付されますので、更に21%安いという。
同じタイプの増設メモリでMAC用と書かれていると高めの値段(18000円⇒24700円)になりますが、本質的に違いはないので安い方で大丈夫です。
32GBではなく16GBにしたのは、
まず、単純にメモリ量当たりのコストが安かった。日本では32GBは単純に16GBの倍の値段のイメージですが、ドイツAmazonだと16GBだけ極端に安かったのです。
次に、最大64GBしか搭載できないiMACでメモリ40GBも搭載するというのはかなりのハイスペック用途じゃないと必要ないだろうと思いました。本当にそんなにメモリが必要ならばその時はまた考えようと思いました。
メモリ増設方法
メモリ増設の手順は、Appleのサイトに説明がありますので、その通りにやれば基本大丈夫です。
iMac (Retina 5K, 27-inch, 2017)のメモリ仕様
この iMac モデルは、コンピュータの下部付近に SDRAM (Synchronous Dynamic Random-Access Memory) スロットを搭載しています。メモリの仕様は以下の通りです。
メモリスロットの個数 4 ベースメモリ 8 GB (2 x 4 GB DIMM) 最大メモリ 64 GB (4 x 16 GB DIMM) 以下のすべての条件を満たす SO-DIMM (Small Outline Dual Inline Memory Module) メモリを取り付けられます。
- PC4-2400 (19200)
- バッファなし
- パリティなし
- 260 ピン
- 2400 MHz DDR4 SDRAM
SODIMM DDR4 2400とかのキーワードで検索できます。
静電気対策
静電気対策は、アースバンドなんて持ってませんから、近くにある金属を握って静電気を逃がすぐらいしかできません。
自分の場合は、化学繊維の服をとりあえず脱いで、更に腕をまくって手洗いした後に、作業しました。手が少し湿ってれば大丈夫だと思います。
メモリの取り付け
iMac の内部コンポーネントが熱を帯びていることがあります。iMac をしばらく使っていた場合は、システム終了してから 10 分ほど、内部コンポーネントの温度が下がるまで待ってください。
iMac をシステム終了してから本体が冷えるまで待ったら、以下の手順を実行してください。
- コンピュータに接続されている電源コード、およびその他のケーブルをすべて取り外します。
- ディスプレイに傷をつけないよう、柔らかい清潔なタオル (または布) を机などの平面に敷きます。
- コンピュータの両側をしっかり持ち、画面が下向きになるようにゆっくりとコンピュータをタオルまたは布の上に寝かせます。
- AC 電源ポートのすぐ上にあるグレイの小さなボタンを押して、メモリコンパートメントドアを開けます。
- ボタンを押し込むと、メモリコンパートメントドアが開きます。コンパートメントドアは取り外して脇に置いておきます。このボタンを押せば簡単に蓋が外れるように書かれていますが、ボタンを指で押してみても爪が曲がるだけでピクリともしません。
ノック式ボールペンでペン先をしまった状態で布などで傷がつかないようにカバーした状態で強めにグイグイ押し込むとやっと蓋が微かに持ち上がる程度です。そのまま押し込んでいくと蓋を手で外せるぐらい飛び出てくるのでそこから先は手で外します。 - ドアの裏側に、メモリケージのレバーと DIMM の方向が図示されています。メモリケージの左右にある 2 つのレバーを探します。メモリケージのレバーを 2 つとも外側に押すと、メモリケージが外れます。
- メモリケージを開放した後、メモリケージレバーを手前に引くと各 DIMM スロットにアクセスできるようになります。
- DIMM をまっすぐ上に引っ張って取り外します。DIMM の下端部の切り欠きの位置に注意してください。DIMM を取り付け直す際、切り欠きの向きが正しくないと、DIMM をしっかりと差し込めません。まず、iMACのスタンドが邪魔で空きスロットにメモリを入れにくいです。
次に、すでに刺さっている標準の8GB(4GB x 2)と同じように増設メモリを挿入してもメモリの切り欠きの位置が合わずに刺さりませんでした。増設用メモリを刺すソケットの向きが標準の8GB(4GB x 2)のソケットとは反対に取り付けられているので、メモリを裏返して刺す必要があります。 - DIMM を交換または取り付けるときは、DIMM をスロットに差し込み、カチッと音がするまでしっかり押し込みます。自分がやったときは特にカチッと音はしませんでしたが、標準で刺さっているDIMMと同じ高さまで差し込まれているのは確認しました。
- すべての DIMM を取り付け終わったら、メモリケージレバーを、手ごたえがあるまで元の位置に押し込みます。
- メモリコンパートメントドアを元に戻します。コンパートメントドアを取り付ける際には、ボタンを押し込む必要はありません。
- コンピュータを正しい向きで置きます。電源コードやその他のケーブル類をすべて接続して、コンピュータを起動してください。
メモリを増設した後や DIMM を入れ替えた後ではじめて iMac の電源を入れると、メモリの初期化が行われます。この処理には 30 秒以上かかることがあり、終わるまで iMac のディスプレイは暗いままになります。メモリの初期化が終わるまで待ってください。
メモリ増設の効果
もともとiMACのベンチマークのようなものを取っているわけではないので体感の報告になりますが、Adobeで今までカーソルがクルクル回っていたのが解消され、作業効率は上がりました。もともと8GBでもAdobe以外ではあまり不満はなかったのでメリットはそれぐらいしかありません。
まとめ
iMAC 2017のメモリ増設を始めてやりました。
結果的にうまくいきましたが、以下の点でてこずったので注意した方が良いです。
- メモリコンパートメントの蓋が取れにくい
- DIMMを刺しにくい
- DIMMを指す方向がわかりにくい
iMACはHDDもハイブリッドタイプなのでスワップしてもそこそこ早いですから、通常使用ではメモリ8GBで十分だと思いますが、もしマウスカーソルがクルクルまわるようでしたらメモリを追加したら幸せになれると思います。