オランダに来て起業ビザを取得し、さてWebサイトを立ち上げようかと考えたときにサーバーはどこにしよう、独自ドメインはいるのかな、そもそも日本のサービスがいいのかオランダのサービスがいいのか、などいろいろ考えると思います。
少なくとも私は小一時間考えました。
私の出した結論
Webサーバー:Siteground
ドメイン :お名前.com
なぜこのような結論に至ったか?
興味のある方はご覧ください。
大前提
オランダの個人事業主は、年に4回税務申告をしてBTWを清算して、過剰に支払っていれば還付されます。海外から日本国内の商品サービスを購入する場合、本来消費税8%は不要なのですが、無駄に取られます。
EU圏内で商品サービスを購入した場合のBTWは、多くの場合、税務申告で還付されます。なので、単純に考えれば、EU圏内で商品サービスを購入する方が得なのです。(為替レートの問題があるので単純には言い切れません)
Webサーバー
大前提にあるように基本的には海外のWebサーバーを利用するのですが、その前に海外の主なWebサーバーと日本の主なWebサーバーにどのようなものがあるのか見ていきましょう。
海外のWebサーバー
海外のWordpressホスティングサービスはとても多いのですが、サーバーの応答速度が速いと言われていた2つのサービスに絞って、サポートの評判とサーバー所在地がAmsterdamも選べる点で、最終的にSiteGroundにしました。
SiteGround
SiteGroundはWordpressホスティングではメジャーなサイト、歴史もあり、信頼できる会社。
突然無くなるホスティング会社を今までたくさん見てきました。
SiteGroundのメリット
- WordPressに最適化、応答速度が速い
- オンラインチャットのサポートが優秀、かつ、24時間対応
- コストが安い
- SSD以外は無制限
- サーバーロケーションがAmsterdumを選べる(自宅から近い方がレスポンスも当然早い)
- 運営サイト数に制限がない
SiteGroundのデメリット
- SSDが20GBと少な目(スタートアップだと10GB)
Inmotionhosting.com
あまり知られていませんが、速度、安定性ともに問題なく、評判も良いです。
https://www.inmotionhosting.com/
Inmotionhostingのメリット
- WordPressに最適化、応答速度が速い
- SSDが80GB
- FreeDomainがついてくる
Inmotionhostingのデメリット
- サーバーロケーションがアメリカ
- 運営サイト数の制限が厳しい(複数サイトを運営する場合はコスト高)
InmotionhostingとSitegroundの比較
月額€10以下で考えると以下の2つが候補となります。
- Inmotionhosting:WP-2000S
- Siteground:GrowBig
InmotionhotingのSSD 80GBは魅力ですが、マルチサイト数が2個だけなのが最終的にネックになりました。2サイトでは80GBあっても使いきれないからです。
SitegroundのGrowBigプランはSSDは20GBで少なく感じますが、最悪SSDが足りなくなるならそれはそれでビジネス的には上手く行ってるということですからその時に考えればいいと思いました。
オランダ国内のWebサーバー
『オランダ Webホスティングシェア TOP3』にまとめてあります。
オランダ国内は情報が少なく、オランダ国外と比較できないため、今回はパスしました。
日本国内のWebサーバー
日本国内でWebサーバーを選ぶ前に、『日本国内のWebホスティングのシェアTOP3』を確認しておいた方が良いです。
日本国内のWebホスティングサービスで、サーバーロケーションが日本の場合、オランダからのアクセスはそれだけでも遅くなることがあります。
管理画面の操作などは顕著にモッサリすることが多いです。
日本のWebホスティングサービスでよく見かけ、比較的安いのは、以下の3つだと思います。
それではそれぞれのメリットデメリットを見ていきましょう。
ロリポップ!
オランダではロリポップ!でWordpressサイトを運用している人を良く見かけます。単純に他と比べて安いからだと思いまが、無料SSL対応していないので、個人的には使いたくありません。
SSL対応はオプションでそれを踏まえると他のサーバー会社よりも割高です。
名刺代わりのWebサイトであればロリポップ!で十分だと思います。
海外からは管理画面のアクセス制限があります。
海外アタックガードの解除が必要だと思います。
- 初期費用:0円
- 月額:500円(6か月以上契約)
- SSD:120GB
- 転送量:100GB/日
- 無料SSL:なし(共有SSLのみ)
Xserver
Xserverはネット上至る所でバナーを見かけるので、皆さんよくご存知だとおもいます。
X10プラン(最安プラン)
- 初期費用:3,000円
- 月額:900円(3年契約)
- SSD:200GB
- 転送量:無制限
- 無料SSL:あり
Lolipopの600円に比べれば値段はやや高いですが、SSD:200GBや転送量無制限などばコスパはいいと思います。無料SSLにも対応していますし、複数サイトの運営も可能です。
Xserver本体のページ
本体のホームページがモッサリしているので、ここで借りて大丈夫なのかと、とても不安になります。
少なくとも私はそう感じました。
ハイスペックでコスパの良いサーバーで起こること
この手のコスパが良いサーバーにありがちなのは、最初はいいのですが、使い続けていると段々遅くなっていく(制限がかけられる)というパタンです。
実際200Gの容量があっても、5Gしか使っていない時と、150G使っている時では、SSDのアクセス速度が全然違うと思います。SSDのアクセス速度が落ちれば結果的に転送量制限につながります。
また、転送量無制限というのも曲者で、本当に無制限な訳はないので、度を越した転送量になればサーバーの蛇口が閉まりますので、こちらも速度制限につながります。
WpX
wpXはXserverのWordpressに特化したサーバーです。
こちらは、Xserverよりも若干高いわりに、SSDの容量が30GBで、転送量制限も50GB/日と少ないです。
- 初期費用:5,000円
- 月額:1000円(1年契約)
- SSD:30GB
- 転送量:50GB/日
- 無料SSL:あり
相当コスパが悪いように見えるかもしれませんが、これぐらいじゃないと快適には動かないということだと思います。
Xserverで地雷を踏みたくない人はwpXにする方が安全だと思います。
MixHost
個人的にはおススメなホスティングサービスMixHost。
SSDの容量が小さい以外はほぼ無制限という、海外のホスティングサービスに近い仕様になっています。
- 初期費用:0円
- 月額:880円(3年契約)
- SSD:40GB
- 転送量:1TB/月
- 無料SSL:あり
また、TOPページもキレイで、キビキビ感があります。
海外サーバーに不安がある方は、MixHostでもいいかもしれません。
ドメイン取得
ドメイン取得は、日本で取れるなら日本で取ってしまった方が楽です。BTWの還付もないし、消費税分損ですが、ドメイン自体は安いので影響ありません。
日本のドメイン管理会社については以下の記事でまとめています。
日本でドメイン取得するなら、お名前.comが実績、信頼ともにNo1です。
お名前.comは、海外のドメインレジストラよりもサービスはよいと思います。Whois情報公開代理も無料ですし、ほとんどのドメインは初年度が安くなります。
.nlや.euドメインを取るのであれば、オランダもしくはEU圏内のドメインレジストラで取得するしかないです。
オランダのドメインレジストラをいろいろ見た感想だと、初年度€1というところを見かけますが、2年目以降高かったり、Whois情報公開代理が無かったり、あっても有料で毎年課金されるとか、ドメインレジストラによって価格とサービスが違うので飛びつかずよく調べた方が良いです。
まとめ
ポータルサイトやブログサイトでアクセスを集める予定が無ければ、サーバーなんて必要最低限のプラン(一番安いやつ)で十分です。ビジネスサイトだったら一日10人も来れば多い方ですから、そんな張り切って高性能なサーバーを借りなくてよいですよ。