最近、ダイエットに興味があります。いわゆる低糖質ダイエットというやつです。
ただ、真面目に低糖質ダイエットをやろうとすると、果てしなくお金がかかりますので、一般人はダイエット以前に資金的な面で継続するのが困難です。
そこで、注目したのがバターコーヒーダイエットで有名な『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』という本です。
この本のうたい文句は、以下の3点です。
- 毎日0.5キロ痩せる
- 頭が冴える
- 健康を回復する
理論面としては、このダイエットの一部は、すでに日本でも流行っているケトン式食事法と同様の原理で組み立てられています。
海外式のダイエット方法の問題点として、日本では食材が手に入りにくい、手に入っても高額という問題があり、継続できないという問題がありますが、ココはオランダなので比較的安く食材が手に入ります。
ケトン式食事法とは?
- 食事療法の一つ
- 糖・炭水化物の摂取を極端に減らすことにより、体内でエネルギー源として通常使われている糖が枯渇し、代わりに脂肪が分解されてケトン体が生じ、これをエネルギー源として利用する。
ケトン食の栄養バランス
- ケトン食の栄養バランスは、摂取エネルギーの60~90%を脂肪で摂る
- 一般的に理想とされている炭水化物50~60%、脂質20~25%、残りがたんぱく質等(厚生労働省「日本人の食事摂取基準2010年版」)というものとは大きく異なる。
ケトン食の食事内容
- ケトン食の食事内容は、生クリーム、バターなどを多用して肉や魚などたんぱく源となる食材を調理することで必要なカロリーを確保。
- 一方で、パン、ご飯、パスタなどの炭水化物や、砂糖、果物など糖分を多く含む食品は摂取を厳しく制限する。
- この際、水溶性の栄養素であるビタミンB群やビタミンC、カルシウム、食物線維の不足に気をつけなければならない。
シリコンバレー式 自分を変える最強の食事
「糖ではなく脂肪を燃やしてエネルギーに変える」
そのために、
- 炭水化物(パンや白米、パスタなど)の摂取を減らし
- 中鎖脂肪酸(MCTオイルなど)を多く摂取する
というものだ。
2週間プログラム
本書の2週間プログラムでは、
- 炭水化物は毎日30グラム以下(白米でいうとお茶碗半分程度)に抑え
- 週に1日は100~150グラム程度(お茶碗2~3杯程度)摂る(ただし夜に限る。また、大きく減量したい人は当然、炭水化物を減らすほど効果が出やすい)。
ことを推奨している
断食(ファスティング)
著者が重視しているのが断食(ファスティング)だ。
良質の脂肪を充分に摂っている限り、脳はむやみに空腹感を起こさず、ファスティングの状態が持続するので、腹を空かさずに断続的ファスティングのメリットが得られる。
減量効果や集中力増強効果が知られている断食には
- 1日おきの断食
- 朝食抜きで昼過ぎまで食事を摂らない断続的ファスティング
がある。
良質の脂肪をとる朝1杯のバターコーヒーを飲むという方法
そこで、著者が考案したのが朝1杯のバターコーヒーを飲むという方法なのだ。
腸内の「痩せ型」細菌を養う抗酸化物質が豊富でインスリン感受性を高める(血糖値を安定させる)などの効果があるコーヒーに、
- バター(大さじ2杯まで)
- MCTオイル(またはココナッツオイル。大さじ2杯まで)
を混ぜて良質の脂肪を摂取するというものだ(MCTオイルはいきなり多く摂るとお腹がゆるくなることもあるので、分量は様子を見ながら調整してほしい)。
使うバターは?
- グラスフェッド(牧草飼育)の牛からとれたものがベスト
- なければ、ブレス産バターやイズニーバター、セーブルバター、エシレバターなど飼料のよく管理されているAOP認証のものや、できるだけ牧草飼料の割合の高い高品質のバターがおすすめ
- 白いバターより黄色いバターのほうが栄養豊富
バターコーヒーと断食の組み合わせ方
昼食をたとえば13時ごろに摂ったら、夕食はその後6時間以内に摂るのが望ましいので、19時ごろに摂ることになる。これで次の日の13時までバターコーヒー以外飲まなければ、夕食から次の昼食まで18時間のファスティングができて、大きな減量効果や集中力増強効果が期待できるというわけだ。
日本では食材が手に入りにくいという場合は?
グラスフェッドバターなんて日本だと高価で手に入らんという場合は、MCTオイルだけでいいそうです。
最近では簡単に完全無欠コーヒーを作れる
需要があるからだと思いますが、最近では完全無欠コーヒーを簡単に作れる商品が出てきています。
GHEEとココナッツオイルを混ぜた商品が多いです。粉末のコーヒーも売っていることに少し驚きました。
まとめ
一番効果的なダイエットは『いかに食べないか』を追及することだと思います。ダイエットのために糖や炭水化物を取らない代わりに野菜や肉、魚といったものでカバーしようとすると、大量に摂取する必要がでてきて破綻します。
育ち盛りの子供でもないのですから、食事は必要最低限でいいはずです。それでもお腹が減ってしまうから食べてしまうわけですから、良質の脂肪を充分に摂り、脳の空腹感を起こさないようにするのが一番優れた方法のような気がしています。