EU圏ではイタリアだけでなく他の国でも日々感染者が増えてきており、インフルエンザと同じようなものだろうと思っていましたが、周囲を見ていると日々緊張は高まっている気がします。
私が勘違いしていたのは、まず、ウィルスと細菌というのはモノが違う、つまり対処方法が違うということです。
ウィルスというのは物質( そもそも生きていない )だということです。生きていないのだから殺せないし、自然に死ぬこともない。ウィルスを撃退するには 体の中に入る前に、アルコールなどの有機溶媒で破壊するしかないらしいです。
生きものじゃないのであれば、時間が経てば解決するようなものではなく、インフルエンザのように夏になったから鎮静化するということもなさそうです。
コロナウィルス感染者のほとんどは他人に感染しない
この動画を見ていたら、コロナウィルスの感染の新しい事実が説明されていました。
その事実とは、コロナウィルスに感染した場合、他人にコロナウィルスを感染させられる感染者と感染させられない感染者の2タイプに分かれるということです。
例として、5人の感染者がいたら他人に感染させられる感染者は1人ぐらいの割合、残りの4人は他人には感染しない感染者ということです。
新型コロナウイルス感染症対策の基本方針
同じような話が、 新型コロナウイルス感染症対策の基本方針 にも書かれています。
2.新型コロナウイルス感染症について現時点で把握している事実
・一般的な状況における感染経路は飛沫感染、接触感染 であり、空気感染は起きていないと考えられる。 閉鎖空間において近距離で多くの人と会話する等の 一定の環境下であれば、咳やくしゃみ等がなくても 感染を拡大させるリスクがある。
・感染力は事例によって様々である。一部に、特定の人 から多くの人に感染が拡大したと疑われる事例がある一方で、多くの事例では感染者は周囲の人にほとんど 感染させていない。
飛沫(ひまつ)感染と空気感染の違いって何だろう?
http://www.showa-u.ac.jp/sch/pharm/frdi8b0000001sb0-att/a1437547184715.pdf
まとめ
コロナウィルスは感染しても症状が出るのが遅く、その間にいろんなところで他人に感染させてしまいやすいというのが、ここまで急速に広まった一番の要因ではないかと思います。
ただし、一部の感染者だけが感染を広げている(ほとんどの感染者は他人に感染しない)のがコロナウィルス感染の特徴だというのが最近わかってきたらしく、その事実は興味深く感じました。
ただ、他人に感染させる感染者が誰だかは現時点では検査してもわからないそうです。
家族に感染者が出た場合、家に隔離したとして残りの家族が全て感染してしまうのでは?と思っていましたが、必ずしもそうでもないということになるので、病院に行かず自宅に隔離するというのはそこそこ有効な対策かなと思いました。