オランダで生活するうえで日本から送金する場面が少なからず発生します。
海外送金するときに問題となるが、高い手数料と変換レートの悪さです。
ほとんどのオランダ移住者にとって最安の海外送金方法はどれでしょうか?
結論から申します。
Wiseか、Sony bankのdebit cardを使うのが安くて便利です。
理由は簡単です。
どちらも、両替時にリアルタイムの為替レートが反映され、手数料が安いからです。
海外送金サービスのTransferwiseが「Wise」にブランド変更

海外送金サービスの「Transferwise」は22日、社名やサービス名を「Wise(ワイズ)」に変更した。ウェブサイトのWise.comを立ち上げ、3月に向けて順次Wiseブランドに切り替えていく。日本法人も近日の社名変更を予定している。
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1307840.html
海外送金が必要な理由
日本からの現金持ち出し限度額は?
日本から現金を持ち出す時に空港で両替すると、一人当たりMAX100万円が限度になります。それ以上もできますが、その場合は、別途申告が必要になり手続き的に面倒なのと記録が残るのも心理的に気持ち悪いので、通常は100万円までに抑えると思います。
家族三人いれば、300万円まで両替して海外に持ち込めます。
生活資金は日本から送金
オランダに移住するときにまとまった現金を日本から持ち出しますが、通常300万~500万円ぐらいが限度じゃないでしょうか、このぐらいのお金は為替レートの影響やオランダの物価が高いこともあり、意外と早く底をつき、遅かれ早かれ日本から送金する必要が出てきます。
毎月の家賃、生活費、学費などなど、色々とお金がかかります。
Wiseで海外送金する理由
Wiseに関しては以下の記事が詳しいです。
簡単に言うと、日本と相手国の間で両替したい人同士をマッチングさせることで、お金を直接送らずに、両替してしまうという、画期的なシステムです。
①日本から100ユーロ(=13000円)をオランダに送りたい人
②オランダから日本に13000円(100ユーロ)送りたい人
この2人を見つけてマッチングさせることで、直接お金を送らずに目的地に目的の通貨でお金を送金したように見せています。
Wiseのメリット
- 為替レートがリアルタイムレート
- 送金が早い(最短で8時間ぐらい)
- 手数料が安い:0.8%の手数料(お金を送らないので余計な手数料がかかりません)
Wiseのデメリット
デメリットかどうかわかりませんが、思いつくのはこれぐらいです。
- 一日あたりの送金限度額は100万円
- マイナンバー登録が必要
Wiseは本当に安いのか?
0.8%の手数料だけで、為替レートもリアルタイムなので、最安だと思います。
他のケースだと、1.5円の為替手数料 + 各種手数料(2000~)
1.5円の為替手数料というのは、為替レートに1.5円上乗せされてしまうということです。
もし、ユーロ円が150円なら、151.5円になり、1.01%の手数料、ユーロ円が100円なら1.015%の手数料として見えてきます。
Wise手数料:0.8% x 送金額<=> 各銀行手数料:1% x 送金額+各種手数料(2000円~)
これを見たらわかりますよね。
Transferwiseは送金金額が少額だと圧倒的に有利です。理由は、送金金額によらない各種手数料がかからないから。
では、送金金額が大きい場合はどうかというと、今度は0.2%の手数料の差額が効いてきてこちらでも有利となります。
だから、Wiseが最強なのです。
Wiseの手数料無料キャンペーン
こちらのリンクからWiseに登録すると、500€まで送金手数料が無料となります。
デビットカードなら海外で現地通貨を引き出せる(両替)
デビットカードとは、1980年後半にデビットさんが発案したカードです。
デビットカードを使えば海外ATMから現地通貨を引き出せます。
これだけ読むとへーって感じで読み飛ばしてしまいそうですが、結構大事な話です。
海外旅行の時に空港で日本円を現地通貨に両替しますよね。手数料が無い分為替レートに上乗せされているので、とても損します。
海外ATMでデビットカードを使って現地通貨を引き出す方法
デビットカードは両替レートが悪化せずに両替できるの?
デビットカードを使えば、両替レートが悪化せずに両替できるのでは?と思いますね。
でも違うんです。
残念ながら、通常のデビットカードは海外ATMから現地通貨を引き出すときに、その時点の為替レートで両替しません。
現地通貨をクレジットカード会社から借りて出金しているイメージに近いです。
ですから、実際にクレジット会社からクレジットカード会社が指定する為替レート+αで両替した請求金額が銀行に来て、自分の口座から引き落とされるわけです。
最強カードSony Bank WALLET(Visaデビットカード)
通常のデビットカードは純粋な為替レートが適用されませんが、唯一Sony bankのデビットカードだけはリアルタイムの為替レートで両替してくれます。
そんなデビットカードですが、為替レートや手数料はどうなっているのか見ていきます。
Visaデビットのご利用限度額
海外ATMでのご利用
海外ATMからのお引き出し | ||
---|---|---|
1日あたり | 1ヶ月あたり | |
初期設定額 | 50万円 | |
変更可能範囲 | 0円 ~ 100万円 |
Sony Bank WALLET(Visaデビットカード)の為替レート
外貨預金口座を開いてるか開いてないかで変わってきます。外貨預金口座の開設は無料ですので是非やりましょう。
外貨預金口座を開いてる場合
- ソニー銀行の為替コスト(リアルタイムレート)
外貨預金口座を開いていない場合
- Visaの指定するレート(リアルタイムレートが適用されません。)
Sony bank debit cardの手数料
- 事務処理経費1.76% / 回(税込み)
- 現地ATM設置機関利用手数料: 所定の設定額が請求される場合があります。
となっています。
番外編:SBI Remit
良くお勧めされているSBI Remitですが、為替レートが悪すぎて話になりません。
使ったら負けです。
番外編:ゆうちょダイレクト国際送金
ゆうちょダイレクトでもオランダへ送金できます。
円からユーロの場合、下記の条件に加えて為替レートが1.5円ほど悪化するようですし、中継銀行の手数料も加算されるようです。
料金
- 国際送金の申し込み 2,000円
- 調査請求・取消し・事故訂正 2,000円
送金限度額
- 1回あたり100万円未満
- 1日あたり200万円以下
- 1か月あたり500万円以下
海外送金はどこが最速か?
こちらの記事にまとめてあります。
まとめ
日本に帰って再度現金を持ち込むというのもアリですが、変動する為替レートを見ながら送金するタイミングを狙ったほうが、為替レートの影響でユーロを多く受け取れるわけです。リアルタイムの為替レートを見てココだ!というタイミングで送金できるのがWiseです。とてもお勧めします。日本を出国してからだと口座開設するのが難しいので、出国前に口座開設しておくことをお勧めします。