トラベロコって無法地帯なの?危ない橋を渡る海外現地サポートの実態

10月 14, 2018観光・旅行起業

トラベロコは、海外の現地居住者が提供する現地サポートサービス(例えば現地ツアー等)と日本人旅行者をWeb上でマッチングするサービスである。

まず、トラベロコトラベルコは全く関係が無い点、注意されたい。トラベルコしか知らない人にトラベロコの話をすると、必ず、トラベルコと勘違いされる。お互い紛らわしい名前ですが、両者は全く関係が無い。トラベルコからクレームがよく来ないなと不思議に思う。

トラベロコでは、海外の現地居住者をロコと呼ぶ。ロコは旅行者の質問に答えたり、サービスそのものをトラベロコ上で宣伝、提供することができる。ロコとユーザー(旅行者等)のあいだでサービスの契約が成立すれば、トラベロコに手数料が入って来るという仕組みである。

結論から言おう、海外に実際に住んでいる人から見ると、トラベロコというサイトは相当ヤバく見える。私だったら絶対に利用したくない

オランダ国内でサービスを提供しているトラベロコのロコ達

オランダに住んでいるので、オランダのロコ達がどのようなサービスを主に提供しているのか確認した。

オランダ全域で提供されているサービスと内訳

すべて 216件のサービス

カテゴリ 件数 比率
案内・送迎・相談 142件 65.7%
予約・手配・代行 38件 17.5%
通訳・翻訳 5件 2.3%
ビジネス 6件 2.7%
相談・サポート 12件 5.5%
その他 13件 6.0%

オランダでは、案内・送迎・相談というカテゴリがロコが提供している全サービスの約70%を占めている。このカテゴリは素人でも簡単にサービスができる参入障壁が低いカテゴリということだろう。しかし、このカテゴリには送迎が含まれている点に注目したい。オランダではUberが問題となったように現時点で白タク営業は日本と同じように違法である。

白タクとはどんな行為か

白タクがどんな行為かを一言で表すと『送迎サービスを提供し、対価としてお金を徴収することを事業として行うこと』です。このような行為をくり返し行っていれば、違法な白タク行為で罰せられる可能性があります。そのため、ホテルや民宿などの送迎サービスでは客から運賃をもらうことはできないとされています。

参照https://jico-pro.com/magazine/35/

オランダ全域で一番多い案内・送迎・相談サービスの内訳

案内・送迎・相談サービスのサブカテゴリを見ると、現地案内・ツアー、同行アテンドがメイン。これらはライセンスも不要で違法性も低いが、問題なのが、現地送迎、空港送迎といった白タクサービスである。

なぜ、このような白タクサービスが野放しにされているのかもう少し詳しく見てみたい。

怪しいロコから見たトラベロコの抜け穴(利用者のデメリット)

利用者目線ではなく、現地に移住してお金が欲しいロコの立場だったらトラベロコの実態がどう見えて、抜け穴があるか考えてみた。

現地で違法なサービスでもトラベロコならノーチェック

トラベロコは、利用規約に以下の記載がある。

第7条(禁止事項)
登録ユーザーは、本サービスの利用にあたり、以下の各号のいずれかに該当する行為または該当すると当社が判断する行為をしてはなりません。

i. 法令(日本国内においてのみ適用されるものに限られません)に違反する行為または犯罪行為に関連する行為

https://traveloco.jp/pages/terms

この利用規約によれば、ロコは、日本国内のみならず、現地の法律にも違反しないサービスを提供しなければならないことになる。

しかし、現実はどうだろうか。トラベロコでは、ロコが提供しているサービスに対して現地で違法かどうかの判断はしていないように見える。例えば、自家用車を使った空港送迎サービスや旅行ツアーなどは白タク行為にあたり殆どの国で違法だと思うが、サービスとしてトラベロコでは提供されている。

トラベロコの利用規約を読んで違法ではないサービスが提供されていると思っているユーザーは違法なサービスが提供されているとは知らず利用するかもしれない。

そもそも違法と呼ばれるサービスも悪意があって提供しているとは限らず、トラブルが起きなければ問題ないじゃないかということもあるかもしれない。しかし、違法=ノーライセンスということでトラブルが起きやすいというのは考えた方が良い。いったんトラブルが起きれば見えなかった様々な問題に巻き込まれる。

先ほどの白タクの例では、そもそも運転手の能力は誰も保証していないし、現地に移り住んだばかりで左ハンドルになれていないとか交通ルール、標識を理解していない、道もろくに知らない人かもしれない。そういう未熟な人は当然交通事故にも会いやすいと考えるのが普通で、さらに自家用車であるから保険適用についても疑問が残る。

生活に余裕がない人たちがお金稼ぎのためにロコに登録しているので、旅行者の安全性なんて全く考えていない、そういう人達が大半だろう。そういう人達が登録してロコとして仕事を受けているのがトラベロコの実態だと考えている。そもそもお金に困っているロコは、自分が捕まってもいいと思っているはずで危険な橋も渡るだろう。理由は簡単で、それをしないとそもそも生活が成り立たないから捕まる可能性があってもヤルしかないからだ。

わたしは、素人のドライバーがお金欲しさに提供している未熟な無責任なサービスに自分の命を預けようとは思えない。

Q&Aを通して自分の事業の宣伝勧誘し放題

トラベロコにはユーザーがロコに質問を投げて答えてもらえる仕組みがある。これは無料である。

利用規約に以下の記載がある。

第7条(禁止事項)

xi.当社が事前に許諾しない本サービス上での宣伝、広告、勧誘、または営業行為

https://traveloco.jp/pages/terms

つまり、Q&Aを通して宣伝、広告、勧誘といった営業行為は禁止されている。

しかし、Q&Aを通じてロコがトラベロコでは提供していないサービスへの勧誘をよく見かける。例えば、『個別に見積り可能です』とか、『このメールアドレスに連絡してください』とか、『XXXで検索してみてください』とか、例を挙げればきりがない。ロコの人達も利用規約をそもそも読んでいないか、トラベロコが放置しているのをいいことに意図的に守っていない確信犯なのか。ロコはトラベロコという有名サイトを利用して必死に他のサービスの宣伝しているように見える。

そういうモラルの低い人達に大事な旅行を任せて大丈夫だろうか?

このように他の利用者から見てすぐにわかる単純な違反でもトラベロコは放置している。URLやメールアドレスはテキストレベルで弾けばいいのにそれすらもしていない。つまり、取り締まる気が無いと言われても仕方がない状態である。無責任なトラベロコというサイトでモラルの低い、身元不明なロコという人達が好き勝手やっているのがトラベロコの実態である。

また、ご利用ガイドラインに以下の記述がある。

トラベロコを介さない直接取引及びその勧誘・提案をする内容の投稿(事前相談サービスでの連絡先の投稿も含む)

https://traveloco.jp/pages/guideline

確かに、トラベロコは前払いが基本で追加料金が発生せず、現地で現金の受け取りはNGとも書かれている。それは、利用者への安心感の提供という理由もあるだろうが、現地でお金のやり取りされてしまうと、トラベロコに手数料が入らなくなるという理由の方が大きいだろう。

しかし、利用者のモラルも低く、運営側もノーチェックなので、ロコの提供サービスの説明を見ると、追加料金は現地払いとか書かれているケースも散見される。それも守られていないように見えるし、チェックもされていない。

トラベロコは、利用者から10%の手数料、ロコから20%の手数料を徴収する。

【役務の対価】
<商品・サービス提供者(ロコ)>
出品した商品・サービスが購入された場合、販売価格の20%(税込)のシステム利用料がかかります。
出品は無料です。

<商品・サービス購入者(ユーザー)>
出品された商品・サービスを購入した場合、購入額の10%(税込)のシステム利用料がかかります。

引用元:https://traveloco.jp/pages/tokushoho

つまり、トラベロコの運営サイドにはサービス料金の30%が入る計算である。これはロコも利用者も負担が結構大きい。ロコは価格競争になればトラベロコの取り分が足かせになる

もしあなたがロコだったらどうするか考えてみたらよい。

自然な思考の流れとして、トラベロコのシステムから見える部分では、安い値段を提示しておいて、現地で料金の調整をすればよいことになるだろう。利用者からもトラベロコは手数料を徴収しているので利用者側にもメリットがある。サービス料金の一部をトラベロコのシステムに乗せておけばサービス不履行などがあればロコへの支払いが行われないので利用者側の安全も守られる。

メインの事業以外の副業もトラベロコならバレない

通常、個人事業主なら申請した事業以外は公にはできない。また、労働許可があったとしてもライセンスが必要な仕事なら、ラインセンス無しでは違法になる。

トラベロコのロコのサービスは基本身元を明らかにしていない人が殆ど。規約上問題はないが、ほとんどが素人だから、事前に身元を調べられないよう、後あと問題が起きても追跡できないようにしている。自分のメインの仕事とは関係ない架空の会社名などを使ってサービスしていれば移住先ではバレることもないし、そもそもトラベロコは日本のサイトだから、誰かが当局に通報したとしても調べられる可能性もない。

報酬は記録が残らないから税金を支払わないでもバレない

トラベロコを介した取引が成立すれるとロコへの報酬は日本の銀行口座への振込みとなる。つまり、現地では自ら申告しなければ税金を取られにくいということだ。

トラベロコでは禁止されている現地払いが見て見ぬふりになっている以上、現地での現金の授受は当然領収書もなく、記録に残らないから余程の成人君主でもなければ好き好んで税金の申請もしないだろう。

税務申告しない一番大きな理由は、そもそも労働許可がある業種以外で税務申告すると違法労働がばれてしまうから、その観点からも申告はできない。

ロコから見ると、海外では違法になるサービスを提供することはライセンス料も不要、更に税務申告しないので収入としても多くなるメリットが出てくるから、皆やるのだ。

ロコの違反通報が面倒で通報されにくい

トラベロコは違反通報を推奨している。必須ではないというのが驚きである。だから積極的な違反通報を望んではいないのだ。

当社は、登録ユーザーに対し、他の登録ユーザーが本条第1項に違反し、または違反する恐れがある場合に当社に対し報告することを義務付けるものではありませんが、本サービスについての登録ユーザーの安全な利用を確保するため、報告することを推奨します。

https://traveloco.jp/pages/terms

更に、善意で違反通報しようと思うと、お問い合わせページの問い合わせフォームで、名前とメールアドレスを入力して本文を長々と書く必要がある。ここで面倒に感じて離脱する人は多いだろう。

先ほども述べたがトラベロコは違反通報を積極的に望んでいないのだから、通報しにくいのは問題ないのだろう。本当に規約違反の通報を望むなら、規約違反のあったページから即違反通報できるようにするはずだ。

しかし、なっていない。

だから、規約違反をしてもトラベロコもチェックしないし、利用者も通報しにくい仕組みになっている。規約違反を意図的に行っているロコにとってはいいシステムだ。

トラベロコの違法ロコはいつ警察に捕まっても不思議はない

利用規約に以下の記載がある。今は放置されている違法ロコも突然取り締まりが厳しくなれば簡単に警察その他の公的機関に対し通報・告発・告訴される可能性はあることは覚えておいた方が良い。

トラベロコというサービスはトラブルが多いから将来的に行政指導・行政処分が入る可能性は高いだろう。そうなった時のトラベロコはどのように対応するのか見ものである。

登録ユーザーが前項に違反した場合、当社は、警察その他の公的機関に対し通報・告発・告訴その他の連絡をすることがあります。登録ユーザーは、予めこれに同意するものとします。

https://traveloco.jp/pages/terms

トラベロコで違法なサービスを宣伝している日本人は結局は海外で仕事が無い人達

海外移住してみたものの現地で仕事を見つけられない、起業しても顧客が見つからないという人達が真っ先に考え付くのが日本人旅行者からカモること。理由は簡単で、旅行者は一期一会なので悪い評判が広まりにくい。さらに旅行者は財布のひもが緩くなっているから、少々吹っかけてもためらわずに支払う

現地に移住してそんなに日がたっていない人がトラベロコのようなサービスに登録してお金を稼ごうとしていたら、この人は苦し紛れに旅行者からお金を取ろうとしていると思う方が良い。この手の人達は、お金の支払いをケチると現地で金銭トラブルになるし、そもそも善人を取り繕っているガラの悪い人間が多いので絡まれると最悪である。特に旅行先でのトラブルは楽しい旅行が台無しになるリスクもある。

関連記事:就職氷河期のようなオランダで苦悩する日本人

トラベロコはロコもユーザーのどちらにも評判が良くない

トラベロコでは、基本的にはロコが赤字になるようなサービスはない。慈善事業でもない限りそのようなサービスはあり得ない。したがって、サービス提供時の実費は請求されると考えなければならない。

例えば、実費としてガイド時の食事代、ロコの入場料や交通費などもユーザーの支払いになる。こういう実費については明記されてるのでユーザーは了承していることになる。しかし、実際いくらかかるのか、何をどこまで払うのかは、ロコによって違うし、内容によって変わるので、その日までわからないことが多い。

そして、海外の場合は食事代や交通費も高く、ロコ一人の追加も結構バカにならない金額になる。ツアー業者などは、業者側の料金は業者負担で隠れコストはないが、トラベロコの場合は見えない料金が多く、終わってみるとツアー業者などに依頼した方が相当安いという結果になることが多いと聞く。

サービス提供側のロコにとっても、トラベロコのユーザーが当日すっぽかし、実費料金等の事前了承済みである支払いも当日に拒むなど、モンスターなユーザーにあたらないとも限らないし、実際そういう人もいるわけで、トラブルは多いと聞く。トラブルがあっても結局は現地で解決する必要があり、トラベロコ運営側が助けてくれるわけでもない。結局はロコが泣き寝入りになることの方が多いと思われる。

トラベロコで一番得しているのはトラベロコの運営側で、手数料をガッポリとってロコとユーザーが勝手にやってくれるのを高みの見物しているだけという状態です。

まとめ

メルカリやヤフオクなど成熟した日本のサービスはサービス利用者を守るために厳しい監視が行われている。しかし、トラベロコにはそれが無い。だから、トラベロコでは違法なサービスの提供も平然と行われている。

海外に居住している日本人が利用する無料の掲示板でも、違法なサービスを提供している人達がいる。しかし、そういう人たちのサービスを利用する前に素性をよく確認した方が良い。HPを持っているかどうか、ライセンスはあるのかどうか、最低その程度は確認した方が良い。そもそも掲示板やトラベロコで集客していている人で素性がハッキリしない人はそうしなければならないブラックな理由がある。特に理由が無ければ会社名や名前を全面に押し出して活動するはず。なぜなら本業の宣伝になるから、雲隠れする理由はそもそもないのだ。