私はWordpressテーマを購入するなら国産よりも海外のテーマをおススメしています。
理由は、簡単です。
海外で販売されているWordpressテーマの方が国産よりも安くて高機能だからです。
もちろん、国産のWordpressテーマを使うメリットもありますが、それは有料テーマに不慣れな最初だけで慣れてしまえば、海外テーマの方が実力は数段上だとわかると思います。
そもそも、海外テーマのような全部入りの国産の有料Wordpressテーマは、日本だとTCDが販売しているテーマがほぼ唯一の選択肢だろうと思います。TCDは用途ごとに有料テーマを複数販売して、デモを見るとどれも美しいです。しかし、純粋にテーマの機能として見た時に、どれも似たり寄ったりで中身は同じなんじゃないの?と思うこともあります。
海外テーマの場合は、テーマそのものは1つで、デモが大量に用意されていています。ユーザーはデモをそのままインポートしてカスタマイズして使うというのが基本的な流れです。日本のように、チョイ変したテーマを別モノとして販売するようなことはしていません。
海外テーマを使いこなせれば、いろんなテーマをわざわざ購入する必要がないということです。
以前紹介した、AvadaやEnfold以外のおススメ海外Wordpressテーマについてこの記事ではご紹介します。
結論としては、やっぱり技術力の高いAvadaやEnfoldがおススメだという話です。
海外WordPress有料 テーマの選ぶ基準
人気のある海外Wordpressテーマをピックアップして、以下の項目でまとめています。
評価項目
- 販売開始
- 値段
- 他のテーマより優れている
- 他のテーマより劣る
差別化のポイント
ビジュアルエディター
海外の有料Wordpressテーマは、ビジュアルエディターが付属しているものに人気が集中しています。付属しているビジュアルエディターが使いやすいものかどうかというのもポイントになります。
WPBakery Page Builderが付属していることがほとんどです。
無料のBeaver EditorやElementorを利用している人は、違うビジュアルエディタが付属していると使いにくく感じるかもしれません。
独自のショートコード
他のサイトと差別化するには、独自のショートコードがどれぐらいあるのか?というのがポイントになります。独自のショートコードが無ければ、ほとんどのテンプレートは機能が同じということになります。
自前開発タイプか外部プラグインバンドルタイプか
海外有料Wordpressテンプレートはとても数が多いです。
しかし、そのほとんどは外部プラグインをバンドルして機能を実現しているものばかりです。自前で高機能なテンプレートを開発しているようなベンダーは少数です。しかしながら、自前開発しているテンプレートは独自の機能があるため、人気が高いものが多いです。
万能テーマ:自前開発系
万能系のテーマの中で自前開発系と呼んでいるのは、ビジュアルエディターやスライダーなどテーマのコアとなる機能を外部有料プラグインに頼らずにを自社開発しているテーマのことです。
外部プラグインに頼らず自社開発で行っているテーマには、超人気テーマのAvadaやEnfoldがあります。ビジュアルエディターやスライダーは有料プラグインが発売されていることからもわかりますが、それだけでも作るのにコストがかかり、参入障壁が高いのです。そこをあえて自社開発するというのは、それだけ技術力があるということです。自社開発系のテーマは完成度も高く、そのテーマにしかない使いやすさや機能で人気があります。
Avada
販売実績No1の万能テーマ Avadaです。海外ではものすごい人気ですが、カスタマイズしないと日本向けにはデザインがちょっと合わない感じです。
販売開始
2012/8月
値段
$60
他のテーマより優れている
スライダーが豊富
AvadaはもともとFusion SliderというAvada専用スライダーがありますが、有料プラグインのRevolution SliderとLayerSliderの両方がバンドルされていて、スライダーに関しては至れり尽くせりという印象。いろんなスライダーを使いたいという人には向いている。
独自のビジュアルエディター
FusionBuilderというビジュアルエディタもAvada独自開発であり、テーマ開発の技術力の高さはうかがえる。
No1の安心感
売り上げNo1であり、今後も無くならないと思いますので安心を買うイメージです。
他のテーマより劣る
CSSを使えばいくらでも変更できますが、デザインが古臭いのが難点でしょうか。
Enfold
Avadaよりも使いやすい万能テーマ Enfoldです。私の一押しはこのテーマです。
販売開始
2013/4月
値段
$59
他のテーマより優れている
デザインが美しい
Enfoldは初期状態でもデザインが美しいのと、ほとんどのデザインを設定で変更することができます。
独自のビジュアルエディター
Advanced Layout EditorというビジュアルエディタもEnfold独自開発であり、テーマ開発の技術力の高さはうかがえる。
サポートフォーラムが異常に充実
サポートフォーラムにほとんど答えがありますので、直接問い合わせをしなければならないことは少ないです。
他のテーマより劣る
スライダーが弱い
Enfold独自のFull screen sliderはそれなりに高機能ですが、制約も多い。有料プラグインのスライダーが欲しくなります。
EnfoldにバンドルされているのはLayer Sliderだけです。通常、Revolution Sliderがバンドルされているのが普通なのでかなり変化球です。
万能テーマ:外部プラグインバンドル系
ここで紹介するテーマは、テーマのビジュアルエディターが外部有料プラグインのバンドルになっているものです。
外部有料プラグインのバンドルは良い面と悪い面があります。
良い面
- 有料プラグインが付属しているのでお得感がある。
悪い面
- 沢山プラグインを入れるとWordpressが重くなる
- 他のテーマとの差別化ができない(どれを選んでも大差ない)
- 自社開発できない技術力に疑問
ビジュアルエディターとしてバンドルされている外部有料プラグインは、WPBakery Visual ComposerかElementorのどちらかです(例外的にMuffin)。ほとんどの場合は、WPBakery Visual Composerになります。
スライダーとしてバンドルされている外部有料プラグインは、1番多いのがRevolution Sliderでその次がLayer Sliderでしょう。どちらも多機能ですが、日本語の説明やチュートリアルもなく、使いこなすのは大変です。本家サイトのキレイなデモスライダーをインポートすればよいのですが、バンドル品のユーザーはその権利がありません。
Salient
正直、あまり聞いたことが無かったSalientですが、Avada、Enfoldに続く3番手の人気だそうです(驚き)。
SliderはSalient Sliderという独自のもの。ビジュアルエディターはWPBakery Visual Composerです。
販売開始
2013/3月
値段
$60
他のテーマより優れている
Templateが250種類以上
Sectionにテンプレートが用意されていて、その数は13カテゴリで250種類以上用意されています。
テンプレートというのは、Wixのようによく使われる部品の組み合わせをテンプレートして登録してあり、それを呼び出すことでページを組み立てることができる機能です。
EnfoldやAvadaには自前のテンプレートを保存して使いまわす機能はあるが、プリセットはされていないので、テンプレート機能というのはWordpressのテーマとしては新しい機能だと思います。
他のテーマより劣る
スライダーが弱い
Salient Sliderという独自のSliderのみです。Revolution SliderやLayer Sliderのバンドルは無し。
BeTheme
BeThemeはデモが400以上あるということで、結構目立ってるので、目にする機会も多いです。今回紹介したテーマの中で一番後発のテーマです。後出しじゃんけんなので、他と同じ部分は凌駕して、違う部分は独自性を出すという最強な作りになっているような気がします。
販売開始
2014/3月
値段
$59
他のテーマより優れている
Demoが400種類以上
気に入ったDemoがあれば取り込んで修正すれば、サイトの構築は早く進みます。いろんなテーマがDemoのインポートに対応していますが、そのまま使えそうなDemoがあるテーマは少ないです。というのも、用意されているDemoの数が多くても50ぐらいで少ないからです。
しかし、このテーマはDemoが400以上あり、他のテーマと比べて数は圧倒的です。さすがに好きなのあると思います。
ビジュアルエディターがMuffin
このテーマは、Muffinという高機能ビジュアルエディターを使うことができます。
ほとんどのテーマのビジュアルエディターは有料プラグインとしてWPBakery Visual Composerをバンドルしていますが、WPBakery Visual Composerは正直使いにくいので、Muffinというだけで高評価です。
他のテーマより劣る
スライダーRevolution Sliderのみ
Sliderが外部プラグインのRevolution Sliderのみです。Revolution Sliderは機能が多いので使い方を覚えるのが大変かもしれません。
The7
価格が比較的安いので注目されやすいテーマです。安かろう悪かろうということはないと思いますが、価格が安いのに販売数が伸びないのはそれなりの理由があると考えてよいでしょう。
販売開始
2013/9月
値段
$39
他のテーマより優れている
安い
売れ筋の海外テーマは相場が決まっていて、$60前後が多いです。しかし、このテーマはなぜか安い。外部プラグインのバンドルは$60のテーマと同じなので、それだけでもすごいと思います。
他のテーマより劣る
ビジュアルエディタがWPBakery Visual Composer
ビジュアルエディタが使いにくいと評判?のWPBakery Visual Composerのみです。
スライダーRevolution Sliderのみ
Sliderが外部プラグインのRevolution Sliderのみです。Revolution Sliderは機能が多いので使い方を覚えるのが大変かもしれません。
Jupiter
スペックだけ見ていると、外部プラグインのバンドルも最強レベルで言うことないのですが、テーマの独自機能が少なく、プラグインが大量にバンドルされているのでプラグインだらけで重くなりそう。
販売開始
2013/7月
値段
$59
他のテーマより優れている
Demoが150種類以上
気に入ったDemoがあれば取り込んで修正すれば、サイトの構築は早く進みます。いろんなテーマがDemoのインポートに対応していますが、そのまま使えそうなDemoがあるテーマは少ないです。というのも、用意されているDemoの数が多くても50ぐらいで少ないからです。
しかし、このテーマはDemoが150以上あります。400以上あるテーマもありますが、そのテーマが異常に多いのであって、相場からすればかなり多いです。
ビジュアルエディターがElementor
ほとんどのテーマが有料プラグインとしてWPBakery Visual Composerをバンドルしています。WPBakery Visual Composerは正直使いにくいです。このテーマは、Elementorという高機能ビジュアルエディターを使っているのが優れています。
スライダーが豊富
Jupiterは、Master Sliderだけでなく、有料プラグインのRevolution SliderとLayerSliderの両方がバンドルされています。この2つの有料スライダーがバンドルされているのはAvadaとJupiterだけ。この2つがあれば大抵のことは実現できます。
他のテーマより劣る
バンドルされているプラグインが多すぎる
見た目重視の海外テーマによくあるパタンですが、テーマにバンドルされているプラグインが15個とスゲー多いです。テーマの他にこれだけの数のプラグインをインストールしなければならないとすると、かなり重くなる(遅くなる)気がいます。
可能であれば、テーマ側に組み込んでほしいところですが、そこまでの技術力はないということでしょうか。
- Elementor
- WPbakery Visual Composer
- JetElements
- JetPopup
- JetBlog
- JetMenu
- JetEngine
- JetSmartFilters
- JetWooBuilder
- JetTabs
- JetTricks
- Master Slider
- Revolution Slider
- Layer Slider
- Advanced Custom Field
Magazine系のテーマ
Sahifa
メディアやマガジン系のサイトを構築したいのであればSahifaがおススメです。
Avadaと同じ時期に発売開始された歴史のあるテーマです。
多くのデータをきれいに表示することができます。
販売開始
2012/8月
値段
$59
Multinews
販売開始
2014/7月
値段
$59
WooCommerce
Flatsome
WooCommerce向けのテンプレートのNo1がFlatsomeです。
これ買っておけば間違いないっていうAvadaみたいな位置づけです。
販売開始
2013/9月
値段
$59
まとめ
海外テーマの売れ筋は、ほぼ決まっていますので、どこかのサイトでおススメしていたからという理由で買うのはおススメしません。特に、今現在人気があるというテーマに飛びつくのは、お金をどぶに捨てることになるかもしれません。
まず確認すべきは、『長い間販売』されていて、かつ、『売れている』ものかどうか?です。
今回紹介したテーマがそれですから、その中から選んで買うべきです。
更にその中でも避けるべきは、外部有料プラグインが多くバンドルされていてお得感を売りにしているテーマは個人的には避けたいです。
このようなテーマはデザイン優先でコストをかけずに少人数で開発している、後発のテーマによくみられます。デザイン優先なのでデモは綺麗なのですが、テーマの完成度や使用感は自社開発のAvadaやEnfoldには全くかないません。技術力の弱さからサポート力や今後そのテーマが最新技術に追従していけるか(Wordpress5.xのGutenbergへの対応など)という不安もあります。
お気に入りのテーマを見つけて、そのテーマを使い倒し、カスタマイズでどうしても対応できない部分は外部プラグインで対応するというのが私のお気に入りのスタイルです。