ムームードメインにはWPホスティングという初心者向けのWordpressホスティングサービスがあります。
このWPホスティングからロリポップにサイト移転する時の手順をまとめておきます。
サイト移転の条件
項目 | 値 |
---|---|
ドメイン | ムームードメイン |
移転元サーバー | WPホスティング ムームーDNSを使用 |
移転先サーバー | ロリポップ/ハイスピードプラン |
メール | ムームーメール ムームーDNS使用 |
WPホスティング⇒ロリポップ移転手順
①WPホスティングのサイトデータの吸い上げ
WPホスティングは、初心者向けのくせにFTPアカウントも無ければファイルマネージャーもありません。あるのは、SSH接続だけです。コンパネをケチっているのか移転をさせないためなのかよくわかりません。
移転するなら、移転プラグインを使うのが簡単です。
WPホスティングは特にプラグインの制限も無いので、All in One Migrationでデータを吸い上げます。
移転先への転送はSSH経由のwgetが高速なので、それを使います。
②ムームーメールのアカウントを削除
ムームーメールは、ロリポップのメールアカウントに移行します。ムームーメールにメールアカウントがあると、ロリポップにドメイン追加できません。
以下の手順で、メールアカウントをすべて削除してムームーメールを未使用状態にします。
③ムームーDNSからロリポップDNSへ切り替え
ムームーDNSからロリポップDNSに切り替える必要があります。ここは少しハマりました。
WPホスティングを使用している場合は、ムームーDNSがカスタム設定になっています。
ムームーDNSのカスタム設定を解除しないと、ネームサーバーをロリポップに切り替えても、実質的にはムームーDNSから切り替わりません。
ムームーDNSを解除すると、WPホスティングのサイトには接続できなくなります。
ムームーDNSから独自ドメインの紐づけが削除されるためだと思います。
つまり、WPホスティング⇒ロリポップのサイトへの移転は必ずダウンタイムが発生します。
④ロリポップへドメイン追加
ドメインメニューからドメインを追加します。
⑤ロリポップにメールアカウントを追加
ロリポップは初期状態でinfo@ドメインのアドレスが自動的に追加される仕様のようです。
⑥ドメインへWordpress簡単インストール
WordPress簡単インストールでWordpressをインストールします。Wordpress5.9がインストールされました。
⑦ドメインをSSL化
ドメインをSSL化します。ネームサーバーがロリポップになっていないとSSL化できません。
⑧サイトデータを移転
転送データは、SSH経由でwgetします。
All in One Migrationでデータを復元します。
まとめ
WPホスティング自体も初見で、同一サービス内の移転ということで嫌な予感しかなかったのですが、移転そのものはシンプルでした。
SSL化を含めて1時間以内に移転は完了しました。
WPホスティング側は、ムームーDNSを解除してもサイトのデータは残ったままなので、hostsファイルを書き換えてサイトに接続したり、SSHでアクセスすることは移転後も可能です。