XML Sitemaps(旧Ggoogle XML Sitemaps)というXML sitemapを作るWordpressプラグインがあります。
Ver4.1.1がセキュリティの問題で公開停止になり、その後Ver4.13が公開されたのですが、不具合が多くてプチ炎上中です。
ネットの反応を見ていると、Ver4.1.1に戻して様子を見ている人が多いです。
Google XML Sitemapsプラグイン バージョン4.1.3がプチ炎上中の理由
①プラグインの作者が変わっている
オリジナルの作者は、Arne Brachholdという方です。
このサイトにプラグインのメンテナンスは別の人に引き継いだとかかれていて、引継ぎ先はw3-edgeというところです。
4.1.3がリリースされたのは以下のgithubからだと思います。作者はAuctolloとなっていて確かに作者が変わっています。
②プラグイン名が微妙に変わっている
プラグインを有効化するとプラグインの一覧に表示される位置が変わっています。以前はXMLから始まっていたので、リストのほぼ一番下だったのが、バージョンアップしたら名前がGoogleから始まるようになって真ん中あたりに来るようになりました。
③色々不具合がある
Google AnalyticsのTIDを入力しないと設定が変更できない
4.1.3で変わったのは、Google AnalyticsのTIDを入力しないと設定が変更できなくなっています。
TIDは匿名データの送信で参照されているようですが、デフォルトでOFFなので特に使われていないようです。正しい値を入れてもいいですし、適当な文字列でも大丈夫です。
匿名の統計を許可する時だけ、TIDの入力を必須にするようなUIの方がいいと思います。
XML Sitemapの設定画面に検索ブロックのメッセージが出る
特に問題ないのにメッセージが出ますがおそらくバグなのかと思います。
if ( get_option( 'blog_public' ) !== 1 ) {
blog_publicが1でない値を返しているため起きているようです。
Privacy
blog_public
1 : I would like my blog to be visible to everyone, including search engines (like Google, Sphere, Technorati) and archivers. (default)
0 : I would like to block search engines, but allow normal visitors.
Data type:Integer
https://codex.wordpress.org/Option_Reference
1を返すのがデフォルトなのでコードは間違ってないような感じがします。XML Sitemapのコードがバグってるというより、Wordpressコア側の問題なのかなと思います。
YostSEOなどでは以下のコードで判定しているので、厳密に1の判定ではなく、0じゃなければOKという判定が正しいのかもしれません。
if ( get_option( 'blog_public' ) == '0' ) {
参考:https://wordpress.stackexchange.com/questions/222136/check-if-website-is-hidden-from-search-engines
投稿の優先順位のチェックボックスが変更・保存されない
コメント数になっていて変更できません。
Additional Pagesが追加できない
フォーラムに報告があった内容で、自分で確認していませんが、ページを追加しても最終的に保存できなくてすべてパーになるそうです。
④改版履歴が4.1.1のコピペ
4.1.3の改版履歴が4.1.1のコピペになっていて、変更内容が全く公開されていない状態でアップデートを世界中でインストールしています。普通はもう少しテストしてからリリースすると思いますが、そういう体制が無くなったのでしょうね。
⑤修正はしている様子
プルリクの修正履歴を見ると、リアルタイムで修正をしているようですので、Wordpressのプラグインとしても今後修正版がリリースされる日は近いと思います。
- Fix/remove bing notify
40 by saurabhd was merged yesterday - Fix the issue for auto calculation priority not checked
39 by saurabhd was merged yesterday
他のXML sitemapプラグインへの乗り換え
WordPressが標準でXML sitemapをサポートしてしまったので、単独のXML sitemapプラグインは今後、積極的にリリースされないと思います。
NativeLazyloadをWPコアがサポートした瞬間、Lazyloadプラグインの存在が忘れられてきたのと同じ現象が起きるからです。
また、XML sitemapは、Wordpressコアの標準関数で殆どカバーできてしまうので、設定画面を作る程度しか差別化が難しいからです。
もし、プラグインを乗り換えるとすれば、XML sitemap単独のプラグインになりますが、候補は2つぐらいでしょう。
XML Sitemap & Google News
XML Sitemap & Google Newsは、私の環境だとXMLファイルが真っ白になったりして安定しませんでした。PHPのメモリリミットを上げれば動くそうですが、そもそもメモリを使ってほしくないので使いたくありません。
サイトマップを開くと、空白(白)のページしか表示されません
これが発生する可能性のあるいくつかのケースがあります。
ブラウザでサイトマップを開き、ソースコードを確認します。これは通常、Ctrl + Uを押すか、右クリックして[ソースの表示…]を選択し、生成されたソース(存在する場合)をスキャンしてエラーを確認します。
A.ソースの最初の数行(ヘッドタグ)に奇妙な出力が表示される場合は、インストールで競合またはバグが発生しています。サポートフォーラムにアクセスしてください。
B.ソースが空または不完全な場合は、サーバーのPHPメモリ制限に問題が発生している可能性があります。このような場合、
PHP Fatal error: Allowed memory size of xxxxxx bytes exhausted.
サーバー/アカウントのエラーログファイルのようなメッセージが表示されます。これは大規模なサイトで発生する可能性があります。これらの問題を回避するために、[設定]> [XMLサイトマップ]で、投稿を異なるサイトマップに分割するオプションがあります。メインのサイトマップインデックスファイルに再度アクセスし、そこにリストされているさまざまなサイトマップを開いて確認するたびに、さまざまな設定を試してください。
PHPに割り当てられるメモリの増加(256Mを超える値を試してください)の詳細を読むか、ホスティングプロバイダーに何ができるかを尋ねてください。
XML Sitemap Generator for Google
XML Sitemap Generator for Googleは、作り込みが甘いというかなんというか、あまり使いたくない感じがしますが、きちんと動きます。
まとめ
今回の対応を見ていると、XML Sitemapsは中の人が本格的に変わっていて、コミュ障な感じもあり、最新版が安定するまで、しばらく様子を見た(4.1.1のまま使う)方がいい感じがしました。
XML Sitemapsはかなり香ばしい感じになってきているのと、他のXML sitemapプラグインも重くなるだけのような感じもしますので、Wordpress標準のXML sitemapを使った方が良いかもしれません。
XML sitemapファイルはサーチコンソールに登録できますが、googleは参考程度に見ているだけで、強制力はないです。Googleのクロールは結構な頻度できますし、インデックスされるかどうかは独自の基準ですので、あまり気にしなくていいかもしれません。