WordPressのVersion 5.5がリリースされました。Version5.4.2⇒5.5へのメジャーバージョンアップということもあり、安定するまでは静観している人も多いと思います。
Sitegroundは勝手にWordpressのバージョンアップをしてしまうので、5.5を触りました。
使ってみた感想とバージョンダウンの方法についてまとめておきます。
WP5.5でブロックエディタが使いにくくなっている
メニューの中身が変わっている
ブロックエディタを開くと見た目がかなり変わっていました。メニューの内容なども変わっていて使いにくく感じます。
Microsoft Officeがバージョンアップするたびにメニューの配置が変わって混乱したのを思い出します。
ブロックエディタは改良が続いているので、変わるのは仕方ないのですが、ちょっと勘弁してもらいたい感じです。
WP5.5ではブロックエディタにモッサリ感がある
これは環境によるものかもしれませんが、ブロックエディタがリッチになり過ぎたのか動きがモッサリしてしまいました。
ブロックエディタが新しくなって機能的なメリットがあまり感じられないので単に遅くなっただけという感じがしました。
追加された機能をダッシュボードからOFFにできない
XML sitemapとLazyloadがWordpress coreに実装されたので、初期状態でONになっています。
プラグインと機能がかぶるので、コアの機能をOFFにしたいと思ってもダッシュボードに設定がありません。
ダッシュボードに機能のON/OFFが無いので機能そのものを認識していない人も多いと思います。
コアのsitemap生成機能をOFFにする
コアに取り込まれたsitemap機能は以下のプラグインになります。非常に多機能です。
<?php
if ( ! defined( 'ABSPATH' ) ) exit; // Exit if accessed directly
add_filter( 'wp_sitemaps_enabled', '__return_false' );
コアのlazyload機能をOFFにする
Lazyload機能は、WP5.5以前から、テーマかプラグインで対応していると思います。Wordpress5.5のLazyloadが特別優れているわけではないので、従来のLazyloadをそのまま使いたい場合は機能をOFFにすればよいでしょう。
<?php
/**
* Plugin Name: Disable Core Lazy Load
* License: Gnu Public License V2
* License URI: http://www.gnu.org/licenses/gpl-2.0.html
*/
if ( ! defined( 'ABSPATH' ) ) exit; // Exit if accessed directly
add_filter( 'wp_lazy_loading_enabled', '__return_false' );
jQuery Migrateが廃止された
WordPress5.5では、jQuery Migrateの読み込みが廃止されました。
この影響は結構大きいと思います。
アクティブに開発しているテーマやプラグインの場合は、問題ないでしょうが開発が止まっているテーマやプラグインを使っているとWordpress5.5に変更したとたんに動かない現象が起きる可能性があります。
その問題の回避策として、Enable jQuery Migrate HelperというプラグインがWordpress公式チームからリリースされています。
jQuery Migrateを使っていた古いプラグインやテーマが動かなくなるので、移行期間中にjQuery Migrateを再度有効化してくれるプラグインです。
Classic Editorの様な位置づけです。
WordPress5.5を使いたいけど、jQuery Migrateも使いたいという人はこのプラグインを使うとWordpress5.4.2に戻さずとも問題が解決すると思います。
WordPress 5.4.2に戻す
WordPress5.5は世界中で散々テストされていたと思いますが、やはり時期早々だと判断しました。
マイナーバージョンアップの5.5.1が出るのを待つのが正義だと思います。
プラグインを使うと簡単にバージョンダウンできる
プラグインを使うのはちょっとと思ったのですが、ftpするのも大変なのでプラグインに頼ることにしました。
このプラグインを使うとすごい簡単にバージョンダウンできます。
プラグインを使わない場合は、設定ファイルの上書き注意
プラグインを使わずftpなどでアップロードする場合は、設定ファイルを上書きしないように注意する必要があります。
.htaccessとwp-config.phpは消えないように保存しておきましょう。
まとめ
WP5.5に強制的にバージョンアップされてしまうサーバーをレンタルしている人は昨日あたりから変更内容に悩まされているかもしれません。
WP5.4.2に戻したい場合は、上記のプラグインを使用して一度戻した後にサーバー管理画面でWordpressの自動アップデートを停止した方が良いでしょう。
WordPressはVer5になって利用者から見てそんなに不満があるわけではないとおもいます。ブロックエディタが導入されてその開発速度の速さから、それにつられてWordpressがバージョンアップしているだけにも見えます。
ブロックエディタはコアに取り込まず(Classicエディタを置き換えるのではなく)にプラグインのままだった方がユーザーの使い勝手は良かったのかなと考える今日この頃です。