サイトの移転は、All in One Migrationを使えばほとんどの場合、事足ります。
このプラグインの出現でサイト移転はとても簡単に行うことができるようになりました。
しかし、先日、お名前.comのSDサーバーでAll in One Migrationでエクスポートファイルが保存できない事例がありました。
その時の対処方法についてまとめておきたいと思います。
お名前.comのSDサーバーでAll in One Migrationのエクスポートでファイルが保存できない
All in One Migrationでは、エクスポート⇒ファイルと実行すると、エクスポート完了時にxxxx.wpressというファイルがサーバーに保存されます。
エラーメッセージ
お名前.comで上記を実施した時に、サーバーの空き容量が無いので保存できない、といった内容のメッセージがでてエクスポートに失敗しました。
バックアップなどの不要なファイルを含めずに再度エクスポート
同じように保存できないというメッセージが出て改善しませんでした。
サーバーのディスク容量には空きがあった
最初は、バックアップファイルなどでサーバーのディスク容量が足りないのかと思いましたが、sshのdfコマンドで確認しても、空きは十分にありました。
All in One Migrationのエクスポートファイルのサイズが2GBを超えると保存できないのでは?
All in One Migrationのファイル保存時に2GBの制限で保存できなかったことは今までありませんでしたが、よくある2GBファイルサイズ制限が頭をよぎりました。
お名前.comのSDサーバーならあり得る話だと思いました。
メディア以外をエクスポートしてみる
All in One MigrationのExtentionバージョンにしかないオプションですが、『メディアライブラリをエクスポートに含めない』というオプションがあります。
それを使うと、ファイルサイズが大きくなる原因を除外してエクスポートできます。
メディアライブラリは、パスの書き換えなどが不要なのでAll in One Migrationを使わなくても問題は起きません。
結果、問題なくエクスポートしてファイルの保存までできました。
無料のプラグイン『Folder Excluder for AIO WP Migration』でも対応可能

uploadsフォルダを固めて、分割する
sshが使える場合
sshでwp-contents/uploadsをtarで固めます。
tar cvf uploads.tar uploads
2GBを超えているので、tarファイルを分割します。
split -b 2000m -a 2 uploads.tar
xaa xab ..
という2GBのファイルに分割されます。
FTPでダウンロードして、アップロードしてもいいですし、移転先でwgetが使えるのであれば、wgetで取得するのが簡単です。
sshが使えない場合
wptermを使う
wptermというプラグインを使うと、ターミナルが使えるようになります。
このプラグインは超強力だと思います。

wptermが使えない場合
wptermが使えない場合は、以下の記事を参考にしてください。phpファイルで直接仕込んだり、wp file managerを使う方法などをまとめています。
全てダメな場合は、あきらめて、FTPでダウンロードしてください。
移転先での作業
All in One Migrationでインポートする
メディアライブラリ以外のエクスポートファイルをAll in One Migrationでインポートします。
uploads.tarを取得する
分割したuploads.tarを転送している場合は、以下のコマンドで結合します。
cat xa* > uploads.tar
wp-contentに移動して、以下のコマンドで上書きします。
tar xvf uploads.tar
sshが使えない場合は、tarの展開ができないので、固める時と同様に以下を参照して作業します。
まとめ
All in One Migrationでエクスポートでファイル保存できない場合の対処方法についてこの記事ではご紹介いたしました。