先日、PCがウィルス感染したタイミングでWindows7からWindwos10にアップグレードしました。その時に、PCに記憶されているパスワードをどうにかなしないとパソコン飛んだら終わりやなと思いました。パスワードの管理方法を見直したいと思って色々調べたのです。無料でパスワードを管理できるクラウドサービスSKUIDが良いらしいということで色々調べて試したレビュー記事になります。
2019年現在、『SKUID』は『トラストログイン』と言う名前に変更され、この記事を書いたころの様に個人が無料で利用することが難しくなっています。
パスワードの管理自体が負荷になっていませんか?
最近、ネットサービスを利用する上でパスワードの漏洩が騒がれています。その影響で、『パスワードの使いまわしはやめましょう』とか『定期的にパスワードの変更をしましょう』とかうるさく言われるわけです。
実際、どこでどう漏れたのかわかりませんが、同じメールアドレスと同じパスワードを使いまわしているとLINEを乗っ取られたりするわけです。実は私もLINEを乗っ取られたことがあります。
パスワードを紙に書くのってどうなの?
サービスごとにパスワードを変えて、更に覚えられないパスワードにしてしまうと結局は紙に書き留めておくしかなくなり、紙をなくしてしまえばそれまでです。
そんな困った状況を解決してくれるのが、サービスに必要なログイン名、パスワードを一元管理してくれるクラウドサービスです。
クラウドサービスを使えば、IDとパスワードを覚えるのは一つだけでよいのです。もともと企業向けのシングルサインオンを実現するための仕組みですが、驚くことに最近では個人でも無料で使うことができるサービスもあります。
シングルサインオンとは何か?
シングルサインオンとは一つのIDとパスワードを覚えれば、複数のIDとパスワードを入力することなく使用できる仕組みです。
シングルサインオン(Single Sign-On/SSO)とは、一度認証を受けるだけで再度IDとパスワードを入力することなく、許可されているサービスや機能を利用することができる機能のことを意味します。例えば、あるコンピューターへのログイン後に、グループウェアなどのアプリケーションを使用する際、一般にユーザーは別のIDとパスワードを入力する手間が必要になります。そのため、ユーザーは複数のIDとパスワードを管理しなければなりません。しかし、シングルサインオンを導入した環境であれば、ユーザーは1つのIDとパスワードさえあれば、それで全ての機能を使用することができるというわけです。ただし、シングルサインオンを導入するとなると、複数のアプリケーションへのログイン処理の簡素化・省力化を図ることができる反面、最初のログイン対象となるアプリケーションやOSについて高いセキュリティが要求されることになります。
シングルサインオンの環境であれば、様々なサービスにログインするときのパスワードを複雑なものに変更しても自分で覚える必要はないわけです。キーボードを適当に打ってメチャクチャな文字列を入力してもOKになりますから、パスワードの堅牢性は一気に高まり、簡単なパスワードを使っていてアカウントが乗っ取られることもなくなります。
個人で無料で使えるシングルサインオン:SKUIDとは?
無料で個人利用できるシングルサインオンのSKUIDというサービスがあります。
いくら無料でも、サービスが継続しなかったり、よく知らない会社であればパスワードを管理してもらうこと自体がリスクになります。
SKUIDは企業向けシングルサインオンの無料版サービス
SKUIDは有名なGMOが企業向けに有料で提供しているサービスの無料版です。その点、安心して利用できます。
SKUIDは内部統制の国際認証である『SOC2 Type2』を取得
SOC Type2を取得というのは、ある一定期間における受託会社のセキュリティおよび可用性の内部統制を評価する保証報告書を受け取っているというこです。独立した第三者監査人により、継続的な「セキュリティ」および「可用性」が認定されたことになりますので、安心して利用することができます。
SKUIDの対応アプリ
SKUIDの対応アプリは現時点でも以下のように豊富ですが、ここにないものはリクエストすれば追加してもらえます。
対応アプリは、2018/9月の時点で4000個を超えています。今後も増えていきます。
SKUIDの登録方法
SKUIDの登録はとても簡単です。
SKUIDの登録は、4ステップで完了します。
- 情報入力
- 内容確認
- 仮登録
- 登録完了
まず、登録フォームが開きます。
最初の入力項目が企業情報となっていきなりビビりますが大丈夫です。
個人の場合は、好きなID、好きな企業名でいいです。
仮登録して、メールアドレスを確認すれば、登録完了になります。
SKUIDの使い方
SKUIDを便利に使うには、ブラウザの拡張機能を利用します。
現在、Chrome・Firefox・Internet Explorer 11に対応済み、Safari、Edgeには順次対応。
Chrome / firefoxのアドオンをダウンロードする
お使いのブラウザに合わせて拡張機能をダウンロードして有効化します。
Chromeをご利用の場合
Firefoxをご利用の場合
IEをご利用の場合
Internet Explorer 11用アドオンからダウンロード
SKUIDにログインする
SKUIDにログインするには、SKUIDの公式ページからログインするか、ブラウザの拡張機能を使ってログインします。
SKUID公式からログイン
SKUIDにログインしていない状態で公式ページに行くと、ヘッダーメニューにログインという項目がありますので、ログインをクリックしてログインします。
SKUID拡張機能からログイン
拡張機能を有効にするとブラウザの上にSKUIDのアイコンが表示されるようになります。SKUIDにログインしていない場合は、アイコンをクリックすると、SKUIDのログイン画面が出ますので、ログインします。
SKUID連携アプリを追加する
SKUIDにログインするとアプリを追加の画面になります。
この画面で、SKUIDと連携したいアプリを探して、SKUIDとアプリアカウントの連携設定を行います。
『アプリを検索』からアプリの名前を入れて検索します。
twitterを例に登録方法を説明します。
複数アカウントを使い分けている場合のアプリ追加方法
SNSアカウントなどは、一人で複数のアカウントを所持している場合も多いと思います。例えば、twitterやinstagramなどは一人で複数のアカウントが持てます。
一つのアプリで複数アカウントがある場合でも、SKUIDではアプリを連携させることができます。
アプリを登録するときに表示名を同一のアプリで変更すれば複数のアカウントを登録することができ、表示名からアカウントの判別ができるようになります。
SKUIDを使えば、ブラウザの拡張機能から簡単に複数アカウントを切り替えることができるようになります。
拡張機能の使い方
ブラウザの拡張機能の使い方は以下の図をご覧ください。アプリ未登録の状態だと何も表示されませんが、登録したアプリがあれば、そのアイコンが表示されます。
アイコンをクリックすることで、ID、パスワードを入力せずにログインすることができます。
Googleアカウント連携しているアプリが多い場合のSKUIDの使い方
個人がSKUIDを使う上では、無料のサービスとSKUIDを連携することが多いと思います。
Google/Facebookアカウント連携していると何が問題?
無料のサービスでは、GoogleアカウントやFacebookアカウントでログインできることが多いので、知らず知らずGoogleやFacebookアカウントと連携している人も多いともいます。
そのようなケースは、SKUIDでアプリを連携するときにGoogleアカウントのID、パスワードで登録し、SKUIDと連携させることになります。そうなると、Googleアカウントのパスワードを変更すると、Googleアカウントを使用しているその他のサービスの連携設定も変更する必要が出てきます。
例えば、あるサービス(仮にサービスAとします)はGoogleアカウントと連携していて、SKUIDにもGoogleアカウントのID、パスワードを入力してアプリ連携させた場合、Googleアカウントのパスワードを変更してしまうと、サービスAのパスワードも変更しなければSKUIDでサービスAにログインできなくなります。
そもそもGoogleアカウントと連携しているのであれば、GoogleアカウントのみSKUIDと連携させて、Googleアカウントを使っているその他のサービスはSKUIDと連携させない方が良いと思います。
Google/Facebookアカウント連携を解除する方法は?
もしくは、Googleアカウントと連携しているその他のサービスの連携を解除したあと、その他のサービスの登録内容を変更して、Googleアカウントと切り離さないとSKUIDの管理が複雑になってしまいます。
Googleアカウントの連携の解除の仕方は以下の記事を参照してください。
SKUIDはiphoneからも利用できる
SKUIDはスマホアプリもあります。iphoneのアプリをインストールすれば、スマホでもSKUIDを使えるので、PCだけじゃなく、スマホでもパスワードを覚える必要がなくなります。
まとめ
SKUIDにログインすれば、様々なアプリのIDやパスワードを覚える必要もなく、紙にIDやパスワードを書く必要もありません。また、PC内部にパスワードやIDを保存する必要もなく、万が一PCがクラッシュしたとしても安心です。
無料のシングルサインオン SKUIDぜひ登録して活用してみてください。