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オランダのコロナ感染は収束しつつあるのか?

生活

コロナ感染が早く、爆発的に感染者数が増加した国々は、今では感染者数の増加は緩やかになってきており、ロックダウンの効果で一定の収束を見ている気がします。

オランダもロックダウンを行った国の一つであり、コロナ感染の収束傾向が出てきている感じもあります。

しかし、オランダは他の国と違って積極的に検査しないという不思議な国であります。

オランダのコロナ感染状況と安全性について少しまとめてみたいと思います。

オランダのコロナ感染者数はあてにならない

オランダ政府はコロナ感染者数を日々報告していますが、その数はあてになりません。

前提として、オランダは1700万人しか人口がいません。

オランダのコロナ感染者数と死者数(2020/04/23)

感染者:35,921

死者:4,192

単純計算では、全人口の0.21%の感染、感染者の11%が死亡しています。

オランダは積極的にPCR検査していない

オランダでは、医療崩壊を避けるため、重症になるまでは自宅待機というのが基本方針です。PCR検査はコロナの自覚症状がある人だけが対象です。

この辺の事情は日本と同じです。

検査されていないコロナ感染者が国内にたくさんいるわけです。

この点は、オランダ政府も隠してはいません。公式ページに行くと「感染者を全て検査しているわけではないから実数はもっと多い」と明記されています。

感染者数は重症者の数と同じ

状態が悪化しないとそもそも検査を受けられないので、検査を受けずに治してしまった人はカウントされていません。

検査数の絶対数は圧倒的に少ないです。

極東のどこかの国を思い出さずにいられませんが、オランダのコロナ感染者数は、全くあてにならないということです。

コロナ全員検査は意味がない

検査をしても判定結果が信用できないから、全数検査は無意味というお話が分かりやすく解説されている動画がありました。

この話を聞くと確かに、症状が無い人を検査しても誤判定で陽性となる確率がものすごい高いということになるので、医療現場が混乱するだけというのはわかります。

そうなると、そもそもコロナウィルスで症状が出ない人が他人に感染させてしまうという特徴がある限りどうしようもないということになります。対策は全数検査ではなく、ソーシャルディスタンス、ロックダウンということになっているのかと思います。

オランダも日本もICU病床数は他国よりも少ない

引用元:http://www.jseptic.com/journal/52.pdf

オランダではPCR検査を絞っているのは医療機関の絶対数やICU病床数が圧倒的に不足しているからだと思います。隣国のドイツやベルギーはICU病床数がトップレベルです。

日本の場合は、総病床数はダントツに多いにもかかわらずICUの病床数はワーストレベルです。

日本はオランダよりもICU病床数は低いのです。

そのため、日本では他の国と同じように積極的に患者を受け入れるという行動は医療崩壊につながるため、症状がある人もPCR検査を受けられないというのが現状です。

日本はICU病床数が他の国と比べて間違いなく少ないわけですから、日本だけは特別にコロナウィルスの感染は広まらないとか、日本は医療先進国だなどと思い込みに賭けるのは無理筋で、早期にロックダウンを行い、医療崩壊を避けなければならなかったはずです。

おそらく頭の良い人たちは全てわかっていても、オリンピックがー、ということで今の状態になっているのだと思います。

ICU病床数が少ないから集団免疫という愚策

ICU病床数のランキングを見ていると、ICU病床数が少ない国は医療崩壊を避けるため、集団免疫でコロナウィルスに対抗するという路線を選択していたのがわかります。ICU病床数が低いオランダ、イギリスは当初、集団免疫で対抗すると言っていましたが、コロナウィルスの感染速度と破壊力を見て、すぐに方針転換してロックダウンに切り替えました。

日本は明確に集団免疫路線とは表明していませんが、何もしていないので結果的に集団免疫路線を選択していることと同じです。日本はイギリスと同じ島国で人口も近く、ICU病床数も近いのですから、ロックダウンしているイギリスよりも状況は悪くなる可能性はあります。

日本はICU病床数がとても少ないのですからロックダウンしないと、コロナウィルスの感染は止まらず、医療崩壊に向かうだけです。

コロナウィルスに対して政治が行うべきは早急なロックダウンの判断、合わせて補償の財源をきちんと確保することだけです。後者ができないから、前者もできないというのが日本の現状です。結局日本が後進国(発展途上国ではない)になったということでしょうか。最終的には、どうしようもないところまで追い込まれれば、無条件でロックダウンになるしかなく、それがイタリアだと思います。

オランダはコロナ感染の死者が異常に多い

オランダでは、感染者数(検査して陽性だった人だけ)の10%ぐらいが死亡します。

この数字は、他の国と比べて異常に致死率が高いです。

PCR検査を受けるような人はすでに呼吸困難になっているような重症者ということになります。そのため、オランダでは、入院するほど悪化してしまった場合は、かなりの確率で死にます。

特に老人に対する治療コストは無駄であるというのが、オランダの基本方針のようなので老人は特に見殺しにされる傾向は強いと思います。

一部の高齢者を早死から救うための価格は非常に高いと、リスク専門家のイラク・ヘルスロートはフォルクスクラントで述べています。そして、それがより高価になれば、健康増進が比較的小さいという理由だけで、費用は便益よりも大きくなります。」

結局、重症化しないと検査できず、入院もできないので、入院する時にには手遅れで死んでしまうケースが多いということだろうと思います。

日本でも、同じようにPCR検査が間に合わず、入院も遅れ、手遅れになっているケースが多いと思いますが、オランダでも事情は同じです。

感染者数があてにならない状況でコロナの収束状況を知るには?

オランダのコロナ感染検査に対するアプローチは、日本と似ているのでコロナの収束状況がわかりにくいです。

日本のノーベル賞受賞者山中教授のサイト『山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信』に参考になりそうなデータがありました。

東京の感染者数は減少しているのか?

日本ではコロナ感染者数が横ばいもしくは減少傾向というデータに対して、検査数自体が減っているのであてにならないという指摘がまずあります。

次に、検査数の絶対数が少ない場合、検査数に対する陽性率の推移から収束状況が把握できるというものです。

その結果を見ると、日本は他の国と比べて陽性率が20%と異常に高い、だから全然収束していないという指摘です。

十分に検査をしているドイツは陽性率7%、韓国は3%です。20%以上の陽性率が続く東京は、非常に危険な状態と考えます。

日本ではそもそも検査を受けるハードルが高いので、被験者の陽性率が高いのは当たり前です。もし、検査を受診するハードルが一律だとするならば、検査数自体が減っていることは患者の減少を示すことになりますが、政府が検査数をコントロールしてしまっていると、検査を受ける条件が恣意的になりますので収束状況を示していない可能性が高いということだと思います。

オランダのコロナ検査陽性率は?

オランダも症状が出るまで積極的に検査していませんので、検査数自体がコロナ感染者の重症患者の数を投影しているはずです。

オランダのコロナ検査数は減っている?

オランダでは4/6日以降、検査数を増やす方針に変更になりました。といっても医療従事者周りだけのようですが。4/6日以降、PCR検査を受ける条件の変更で検査対象が広まった影響で、検査数は急激に増加しています。

ただし、4/6日以降は検査数は増加していますが従来の傾向とは異なり、感染者数の増加傾向は鈍化しています。

コロナ検査 陽性率の推移

かたや、陽性率は30%をピークに減少傾向がみられ、15%以下まで下がってきています。

4/6日以降、検査数が水増しされているので陽性率は下がるのは当然の結果ですが、一定の減少が継続していることは注目に値します。検査数水増しの影響を考慮しても、オランダでは、3月末に感染者数の増加スピードはピークアウトし収束に向かい始めていることがうかがえます。

まとめ

オランダがロックダウンした後に、コロナ感染が減少傾向にあるのかどうかという観点では、陽性率が下がり始めているのでコロナ感染は落ち着いてきていると言えそうです。

ただし、オランダではコロナ検査の陽性率(10%以上)が他国と比べて十分高く(悪い)、安全と言えるレベルではありません。

オランダのコロナ感染者数は、全くあてにならない(検査対象が絞られているため、絶対数が少ない)ことと、陽性率の高さを考慮すると、オランダでは今でも市中感染する可能性はかなり高く、危険な状況に変化はないと思いました。

また、オランダでは感染者の死亡率が高いことからも医療体制の脆弱さは明らかであり、先日発表された、5月から学校再開というのは控えめに言って正気の沙汰ではないと思います。

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