Chromeはバージョンアップが頻繁におこります。
今のバージョンは、調べてみたら、バージョン67でした。
Google Chrome は最新版です バージョン: 67.0.3396.87(Official Build) (64 ビット)
Chromeのバージョンアップによって過去に有効だった軽量化や高速化もいつの間にか使えなくなっていたりして、モグラたたきになってる感は否めません。
この不毛なモグラ叩きをやめる方法があります。
Google Chromeの起動プロセスが多すぎじゃないか?
Google Chromeは一つしか立ち上げていないのに、タスクマネージャーで見るとプロセスが大量にあります。それぞれが結構なメモリ消費量ですから、Chromeがメモリを大量に消費するのはプロセスが多いのが理由と言えます。
そもそも、Google Chromeの起動プロセスが多い理由は、クラッシュ時の被害を分散させ、なおかつタブ切り替えを高速に行うという思想から来てるそうです。
ですので、もし起動プロセスを減らすならそのメリットが失われることになります。
そのメリットをなくしても、起動プロセスを減らしたら何が起きるでしょうか?
Google Chromeの起動プロセスを制限する方法
Google Chromeには起動オプションがあります。
–renderer-process-limit=3
このオプションを実行時に渡すことで、起動プロセス数を制限できます。
Chrome 起動オプションの指定方法
chromeのショートカットを右クリックしてプロパティを開きます。
リンク先にオプション(–renderer-process-limit=3)を追加します。
- オプションはダブルクォーテーションの後に追加します。
- 数字は任意です。この例だと3にしています。
この設定後にChromeを再起動します。
その後、タスクマネージャーでchromeのプロセス数が減っていることを確認してください。
減っていたら成功です。
現在起動しているGoogle Chromeに設定されている起動オプションを確認する
アドレスバーに chrome://version/ と入力して Enter キーを押します。
「バージョン情報」のページが表示されます。この中の「コマンドライン」の部分の“chrome.exe”以降の部分に起動オプションが表示されます。
無効な(間違った・存在しない・廃止された)起動オプションを指定した場合にもここに表示されますが、実際に適用されるのは有効な(存在する)オプションのみです。
また、“–flag-switches-begin”と“–flag-switches-end”の間には about:flags ページで有効化した機能に対応する起動オプションが表示されます。
Chrome起動プロセス数の制限を実際やってみた感想
Chromeでタブを大量に開く人
自分はタブを大量に開く人なのですが、このオプションをつけるとタブは開けるのですが、リロードしないとページが表示されません。
タブを開いてもクラッシュした例のマークが出るのです。
こんなのスーパーめんどくさい。
即効で、このオプションを外しました。
この状況に既視感があったのですが、以下の記事で紹介しているTab Memory PurgeというChromeアプリを導入した時と同じ動きなのです。
>>Chromeアプリ Tab Memory Purgeを導入の記事を見る
タブを大量に開く人にとっては、タブ切り替えごとにタブをリロードしなければならないので、かなり使いにくいです。
Chromeでタブを開かない人
タブを殆ど開かない人は、このオプションは救世主となるでしょう。
Chromeでメモリを大量に消費しているタブを調べる
大量にタブを開いていると、chromeが重いというより、開いているページが重いということはよくあります。
例えば大きなpdfファイルを開いているとそのタブはメモリを食います。それが沢山あるともっとメモリを食いますよね。
あと、PCのCPUを大量に使うWebアプリケーションがあったとして、そのページを沢山開くと同じ事が起きます。例として、Wixなどはたくさんページを開くとPCが目に見えて遅くなります。
Chromeのタブ毎のメモリ消費量の調べ方
Chromeにはタスクマネージャーがあります。Windowsについているやつとは別です。
Chrome上で、Shift+ESCで起動します。
メモリ使用量をクリックして使用順に並べ替えてください。
そしてどのタブがメモリを消費しているのかわかります。
たぶん、Google Adsenseの広告(double click netというやつ)が一番上に出てくると思います。それは広告なので試しに、プロセス終了するとAdsenseの広告が表示されなくなります。新しいページを開けばまたプロセスは復活します。
こんな感じで、試しにいらなそうなやつはどんどんプロセス終了してみてください。そうするとChromeが軽くなっていくのがわかると思います。実際にそのページが閉じられるわけではないので、リロードすれば元に戻りますから心配いりません。
Chromeが重くて仕方ない時には、こうやってプロセスを重い順から閉じて行けば一気に軽くなります。
まとめ
Chromeの高速化、軽量化については探すといろいろ出てきますが、結局のところはPCが非力であるという話が根本にあります。
PCの性能を上げずに、Chromeの性能を落とすという逆説的な解決方法として、起動プロセスの制限を紹介しました。
起動プロセスを制限するオプションは、タブを開かないでChromeを使いたい人にはとても効果がある方法です、是非トライしてみてください。